子守神社 (平群町福貴)


大和国平群郡
奈良県生駒郡平群町富貴158
(P無し)

■祭神
(不明)


生駒山地の大和側(東側)裾部の丘陵地、平群町(へぐりちょう)「富貴」に鎮座する社。
◎当社に関する資料は見当たらず不明。「富貴」には県道250号線(平群信貴山線)を挟み、東と西に、さらに北に古い集落が残ります。当地は東の集落内。
◎北の集落外れに鎮座する白山神社には、「明治始めに…森垣内の小森神社と栗坪垣内の三十八社神(子守神社)を合祀して富貴大字全体の氏神となる」(社頭案内板より)とあります。
おそらくは「栗坪垣内の三十八社神(子守神社)」というのが当社のことではないかと。西の集落には小森神社跡があるようで(未参拝)、そちらは「森垣内の小森神社」ではないかと。つまり当社は後に復社されたのではないかと思います。
◎三十八社神、子守社については全国それぞれいくつかの系統に分けられます。この組合せは役小角が国中の名だたる三十八神を吉野「金峰山」に勧請し祀った三十八社神であり、吉野水分神社の「水分神(ミクマリノカミ)」を「御籠り(御子守り)」と附会されたことに端を発するものであろうと。つまり「吉野山」から勧請されたものとみていいかと思います。



県道250号線(平群信貴山線)の東側に楕円形状になった道があり、その北側からアクセス。赤い軽トラが停まる道が参道。車は西100mほど、県道250号線の近くにある道端の空きスペースに停め置きました。