新城神社
(にきじんじゃ)


大和国添下郡
奈良県大和郡山市新木町94
(社前に寄せて停め置きできそう)

■祭神
素盞鳴尊
大日霊貴命
大己貴命


大和郡山市の南西郊外、「新木町(にきちょう)」に鎮座する社。近隣は小さな新興住宅地と田畑、金魚の養殖池のみ。
◎創建年代は不明。紀の天武天皇五年の条に「是年 將都新城」(この年、新城に都を作ろうとした)と見えます。また十一年にも「命小紫三野王及宮內官大夫等遣于新城令見其地形 仍將都矣」(小紫の三野王と宮内官大夫等に命じて城新に遣わし、その地形を見させました。そして都を造ろうとしました)とあります。
さらに続紀には第50代光仁天皇の宝亀五年(774年)の条には「新城宮に幸給ふ」とあり、この「新城宮跡」が当社境内地に比定されています。どうやらこの地は特別な地であったようです。地図から察するに「畝傍山」の真北辺りになりそうですが。
◎万治三年(1660年)に御輿渡御が始められたとあることから、創建はそれ以前のこと。文化十三年(1816年)には当時の郡山城主であった柳澤保光堯山公筆の扁額が奉納されています。
残念ながら現在は寂れた古社となってしまっています。



こちらが柳澤保光堯山公筆の扁額。


「牛頭天王」銘の石灯籠。