徳司神社
(とくしじんじゃ)


紀伊国牟婁郡
三重県熊野市新鹿町309
(境内南側に駐車可、海水浴客は有料であるが参拝者は無料とのこと)

■祭神
天御中主尊
[合祀] 倉稲魂命 菅原道真 天照皇大神 誉田別命


熊野市北部、新鹿湾(あたしかわん)に面して鎮座する社。熊野の社らしく社前は海、社後は奥深い山となっています。
◎創建由緒等は宝永年間(1704~1711年)の大地震による大津波で、古文書類がすべて流失し不詳とのこと。これは宝永四年の大地震で、「南海トラフ」によるものと思われます。
◎江戸時代には「徳司明神社(徳師明神社)」と称していたとのこと。ご祭神といい、神仏混淆の影響が強い社であったのかもしれません。
◎境内は巨樹に覆われ、社叢は三重県指定天然記念物に。クスノキ・スタジイ・オガタマノキ・ホルトノキ他で構成される暖地性広葉樹林であるとのこと。
ご本殿前の大クス、境内社 子安の宮の御神体である大クスが特に印象的。これでも過去の台風等で倒壊した巨樹も多いらしく、樹叢は都度再生されていくとか。





ご本殿前の大クス。


境内南端に鎮座する猿田彦社(手前の方)と子安の宮(奥の方)。

子安の宮の大クス。陰か陽か分かりかねるものの突起物が子安の宮である所以。

丸石積みの石垣。

社前の新鹿湾。夏場は海水浴客で賑わうようです。