手力神社 (伊賀市東湯舟)
伊賀国阿拜郡
三重県伊賀市東湯舟1025
(P有)
■祭神
三重県伊賀市北部、滋賀県甲賀市との県境「東湯舟」の農村地に鎮座する社。忍者の守護神として崇敬されていた時代もあるようです。
◎創建由緒に関しては不詳ながら、「伊賀國阿拜郡誌稿本」という書には「俚傳に云創立ハ正暦年度トモ云正應年中トモ云フ 本社ハ往昔本村郷士岡室某之ヲ勧請スト 天正ノ兵燹(せん)ニ旧記焼亡シテ傳ラス 然レドモ天明元丑年十二月三十日再建ノ棟札現ニ存ス口碑ニハ正應年間信濃國水内郡戸隠村戸隠神社ヨリ勧請シ奉リタリト云フ」とあるようです。
正暦年間は990~995年、正應年間は1288~1293年、天明元年は1781年。
社頭案内においては正應年間のものが採用されています。その根拠は示されておらず不明。
◎当社は伊賀流上忍三家の一である藤林氏が氏神としていたことでも有名。藤林長門守が当主の時に服部半蔵や百地丹波らととともに、伊賀三大上忍と称されたようです。
この藤林長門守は戸隠流忍術使い手であったという資料もネットでは見受けられます。当社側が正應年間創建としているのは、これが元となっているのでしょうか。
◎秋の例祭「奉納花火大会」というものが催されているようです。これは長門守が火術・火筒・狼煙などの火の忍術を得意とし(これらが戸隠流忍術らしい)、火の奉納が始まったとされています。「手力さんの十七夜」と呼んでいるとか。
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