徐福の宮 (徐福神社)


紀伊国牟婁郡
三重県熊野市波田須町
(詳細住所不明、北隣民家は「波田須町430」、西隣民家は「波田須町432」)
(駐車に関しては下部写真参照)

■祭神
徐福


徐福漂着地の有力な候補地の一つ。「矢賀の蓬莱山」と称される、こんもり小さな丘陵上に鎮座しています。
◎神武東征伝承の残る「大泊駅」の一つ北の駅、鬼ヶ城獅子岩などがある「熊野市駅」からは二つ北の駅に位置します。海岸からすぐに丘陵地となっているため、難破漂着といったところかと思われます。
◎伝承によると、難破した徐福船団(十艘以上あったとされる)のうち、徐福を乗せた船だけが当地に漂着。3軒あった民家の人たちが救助したとされます。参道から秦の時代の貨幣が発見されていること、また古代の茶碗片も発見されていますが、徐福が当地に焼物造りを伝えたという伝承もあるとか。2000年以上も前のこと、細かいところまでは歪みが生じたりもしているのでしょうが、大まかなことはしっかりと裏付けがなされています。
◎明治の合祀令により近くの波田須神社(後ほど記事UPします)に合祀され、現在の社殿は昭和に入り復社したもの。社地には「徐福之墓」とされる石碑が立ち、その社地の北側には「蓬莱山」があるようです。

※写真等の情報は2015年12月と2021年10月撮影のものが混在しています。


近年、駐車場が整備されたようです。国道311号線沿い。

道路向かいの「徐福茶屋」。閉店した空家になっています。ここから下ります。車も通られますが、かなりの狭小道路で急な下り坂。また停め置きできる所もありません。

下りは20分程度、上りは25分ほど。かなり坂はキツイですが、目前に広がる美しい海を眺めながら…