☆越部ハサマ遺跡


大和国吉野郡
奈良県吉野郡大淀町越部
(大淀町第三保育所前)(P無し)


吉野川沿い、現在はゴルフ場と化している丘陵地の南麓、
すぐ横を流れる越部川という小さな川が吉野川に合流します。

現在は埋め戻されたらしく、
ここにあったんだな、という程度。

どうやら保育所の敷地内であったかと。


遺跡は縄文晩期(3000年前)の墓地、弥生前期(2000年前)の住居跡。

縄文墓地は土杭墓と土器棺が円形に配置されていたと推測されています。

弥生住居跡は、中央に炉がありその両脇に穴がある「松菊里(ソングンニ)型住居」(朝鮮半島が起源)に似ていることから、大陸文化が当地に及んでいたと考えられています。


また当地より北方700~800mでため池造成工事の際に、「常門遺跡(じょうどいせき)」が発見されたとか(未確認)。
土田の新興住宅街の北方のため池でしょうか。

こちらは壺型土器棺が2つ出土したようです。

さらに西方のおそらくスーパーライフの辺りには「土田遺跡(つったいせき)」も。
こちらも縄文、弥生~古墳、奈良時代にかけての遺跡のようです。