宇津木矢倉神社
(うつきやくらじんじゃ)


紀伊国牟婁郡
和歌山県東牟婁郡古座川町宇津木
(詳細住所不明、社前に停めるスペース有)

■祭神
(不明)


古座川から少し離れた山里の外れ、山の麓に鎮座する社。
古座川を中心として「矢倉神社」が南紀に点在します。そのほとんどが山中や山里に鎮座し社殿を持たない社。石垣で組まれた祭壇があり、四角形の平たい板石のみが計4あるという特異なもの。どうやら自然そのものを対象にした熊野ならではの社であるようです。ひょっとしたら神倉神社もこの一社のうちなのかも。
当社は立地から背後の山の神霊を祀っているように思えます。また地元の4家が奉斎しているらしく、1家ごとに計4あるのかと考えられています。板石の大きさが不揃いなのは各家の権勢の大きさによるものなのでしょうか。


河内神社遥拝所からすぐ西の道を右折して北上すると宇津木集落が現れます。途中で左折するとこのようなになっていて、その奥地に鎮座。

鳥居もありませんが、神社らしき参道が。

行き着いたところがこのような祭壇。

かつてはダムがあったのかもしれません。