☆ 都塚古墳



大和国高市郡
奈良県高市郡明日香村
(P無し、南へ伸びる道が広く停め置きしています)



■形状
方墳(6段以上の階段ピラミッド状)
周濠有り
■全長
41×42m
■築造時期
6世紀後半
■埋葬施設
両袖式横穴式石室
家型石棺
木棺が追葬された痕跡あり
■出土品
盗掘済みでほとんど現存せず
土師器、須恵器など
■周辺の状況
蘇我馬子とされる石舞台古墳から300~400m南東
■被葬者
蘇我稲目という説あり



ピラミッド状の方墳として話題になった古墳。

馬子の墓とされる石舞台古墳からほど近い場所に築かれ、しかも石舞台古墳より少し時代が遡ることから、父の稲目ではないかと考えられています。

他に類例を見ない特異な形状。高句麗などによく似たものがあるようです。渡来系帰化人を束ねた蘇我氏ならではという見方ができそうです。もちろん渡来系帰化人の有力者のものという説も。

非常に気になる伝承として、毎年正月に金鶏が鳴くという金鶏伝説があります。「金鳥塚」と呼ばれることもあるとか。

柵で閉じられてはいるものの石室内部は開放されています。

*写真は2018年10月と2022年5月撮影のものとが混在しています。


南側より。トラックが停まっている辺りにいつも停め置いています。当日は遠景を撮りたかったこともあり10分以上歩きましたが…。

西側より。

東側より。




西側遠景を。

上の写真と同じ場所から拡大して撮ったもの。