☆黄泉平坂(よもつひらさか)


出雲国意宇郡
島根県松江市東出雲町揖屋2376-3
(P有)


「黄泉比良坂」という伝承が残る地の中では、最有力候補地でしょうか。

もっともこの伝承自体を疑えばキリのないものですが。

何らかの史実に基づき神話は生まれるとよく言いますが、
おそらくその通りなのでしょう。

古代人がこの坂を訪れた時にそう感じて
神話を生み出したのでしょうか。

そう感じさせるものが
ここにはあると捉えるべきかと思っています。

鳥居らしきもの
磐座か磐境らしきもの(または黄泉国を塞いだ磐らしきもの)
黄泉国へ通じる坂らしき獣道

パーツとしては揃っているものの
あまりに多くの人たちが通ったためか、すでにエッセンスは失われてしまったように感じました。

行き止まりになった先には
残っていそうな感じがしています。
(くれぐれも「行き止まり」です)

10分もあれば、お参りも含めて踏破できます。
高低差もさほどなく、軽い運動程度のもの。

訪れた印象では、「古墳」なのではないかと感じました。

アメノウズメ神が天岩戸前でやってのけたストリップショーが、古代の祭祀方法を神話にしてしまっているように

「古墳」という概念が、こういうものであったのであり神話にしてしまったのではないかと思っています。

なお、すぐ近くに謎の揖屋神社が鎮座し、関連は十分にありそうです。
境内社に五十猛神が祀られていることも重要な鍵となるのかもしれません。