春日神社 (上之宮 岩船明神)


大和国十市郡
奈良県桜井市上之宮346
(新しく駐車場が設けられました、進入口は擦りやすいので要注意)

■祭神
武甕槌命
経津主命
天児屋根命
姫大神


「岩船山」と呼ばれる小高い丘に鎮座。聖徳太子が幼年期に過ごしたとされる、「上之宮」の集落内にあります。
◎かつては岩船明神社とも呼ばれていたようです。春日神を勧請してきたのは江戸時代のこと。当地には饒速日神が宮を定めていたとの伝承があります。したがって岩船明神と。
饒速日神または長髓彦神の神霊が鎮まるとも考えられる「鳥見山」が、当社からもっとも美しく見えます。つまりこちらを「鳥見山の正面」とみることもできそうです。
◎神武東征においての最後で最大の決戦の地は、当地であったとも考えられています。ここで強大な兄磯城(エシキ)軍を倒して東征が完結したのではないかとも。
◎西に100mほどにメスリ山古墳があります。副葬品や規模などから4世紀頃の大王級墳墓とも。もちろん当社との関連も考えられます。またこの「磐余(いわれ)」界隈に5代にも渡り宮が営まれたこと、聖徳太子がこの地に拠点を構えたことも関係があるかと思います。

*写真は過去数年に渡る参拝時のものが混在しています。


境内から北へ20~30m下ると東西に走る道があり、そこから「鳥見山」を撮った写真。







境内からメスリ山古墳を。わずか100mほどしか離れておらず、224mもある巨大前方後円墳なので、迫ってくるような感じを受けます。