やってる本人も忘れてた名盤アルバム
今回はもう少し間口を広く、敷居を低くしたつもりで荒井由美の2枚目のアルバム
『ミスリム』です
日本の女性ミュージシャンのなかで最も天才の名にふさわしいのは誰かと考える
とき、荒井由美ははずせないでしょう
ここまで書いて急に不安になったのですが荒井由美=松任谷由美=ユーミンで
すがOK?
いや、私の世代では常識なんですが若い人には知らない人も多いんだろうなぁ・・と
で、この2枚目のアルバムミスリムですがもうなんというか・・・ほんと駄曲が一曲
もない、シンプルが故の時代を超えた普遍的な傑作になっています
というか、この頃の荒井由美の作品は前作(ひこうき雲)もそうですがほんと傑作し
か書いていません
2曲目の『瞳を閉じて』ですが長崎のとある高校の生徒から校歌を作って欲しいと
依頼されたユーミンが書き下ろした曲という有名な話があります(事情があって校
歌にはならなかったそうですが・・・・)
こっちの勝手なイメージで申し訳ないのですがこういうエピソードが最も似合わないのが
ユーミンなのですが、なぜこの申し出を引き受けたのか不思議です
どの程度本気で書いたのかわかりませんがこの『瞳を閉じて』という曲がまたほんとに
素晴らしい名曲なんですよ。
やっつけ仕事で名曲かけるわけないだろう、という御意見もあるかもしれませんがそれは
私を含めた一般人(凡人)の意見でしょう
この当時のユーミンなら暇つぶし程度にでも書けたと思っています。
なんかユーミンを貶めているような書き方になってしまいましたが、この頃ユーミンはいい
意味で天才の散漫さがよく出ていると思います。
しつこいようですが褒めているんですよ
ところが80年代になって以降ユーミンはただの才能あるミュージシャンになってしまい、
その後のバブル期とリンクしたようなあのゴージャスユーミンになってからは全く聴くこと
がなくなってしまいました。
そんなユーミンもまた天才ユーミンらしいエピソードなのかも知れませんが・・・・
もちろんだからといってユーミンの数々の傑作が色あせるわけではありません
ユーミンバブルはすっかり弾けた感がありますが今こそユーミンの新作を改めて聴くべきな
のかも知れないと思う今日この頃です