【スネアドラムの出し方その4】〜吸う方の出し方 | アカペラひとすじ!ボイパはつらいよ

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ボイスパーカッショニスト、つるのBlog。
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前回スネアドラムの出し方"後編"、『【アタック音】を舌を使ってタンギングで出すチーム』を紹介した後に、実は裏キャラ息を吸いながらスネアの音を出すチーム』がいることが明らかになりました。
※スネアをタンギングで出す出し方はその3参照


というわけで今回は息を吸いながらスネアの音を出すチーム』を紹介していきたいと思います。

 

このチームの中にも【アタック音】クチビルを弾いて出す派と、舌を使って出す派がいるんです。
※吸っているのをタンギングと言っていいのかわかんないので、そこはぼやかしました(笑)

どちらの派閥もそうですが、息を吸っているので【太鼓の響き】声帯を使って声で出すのは不可能です。



というわけでまずは
息を吸って音を出すチーム
【アタック音】
クチビルを弾く
【太鼓の響き】
クチビルの振動



これはまず口を閉じて、吸おうとしてる息をクチビルでせき止め、圧力をかけます。

で、口を開いて解放する時に、パカッと完全に開いてしまわず、空気を通す箇所を部分的に狭く開放し、ペッ”と吸ってクチビルを弾くことで【アタック音】を出します。

と同時に【太鼓の響き】として、流れる息でクチビルを震わせブーッ”というオナラの音マネと同じ原理の音を、吸いながら出します


クチビルの中央部分でやるのが難しければ、多少センターからズレた場所を狭く開放した方がやりやすいかもです。

【高い余韻】はもちろん、そのまま息を吸いながら息の流れる音で表現します。


実際はこんな感じ
※イントロのボイパソロのスネアはすべて吸ってます
ビートボックス系の人に多い出し方ですね。非常に抜けがいい音が特徴です。



続いて、
息を吸って音を出すチーム
【アタック音】
舌を使う
【太鼓の響き】
なし



その3で紹介した、【太鼓の響き】を鳴らさないやり方です。
息を吐いて出すやり方と同じく、太鼓が鳴らないので力強い音は出ませんが、ブラシでスネアを叩いたような、カホンのような、軽く乾いた音が出ます


まず歯の裏に舌を当てて、吸おうとしている空気をせき止め、吸う力で圧力をかけます。
上の歯と下の歯の噛み合わせに沿って舌でふたをする感じ。

そして舌先だけを少し引いて、前歯の中央の狭い部分だけ吸う方のタンギングで空気を解放します。開放する部分が狭いほうがキレのある音になります。


【高い余韻】も息を吐いて出す場合と同じく、自然と『歯擦音で出すやり方』になります。
アタックのあと空気を吸い続け、”Su-”という歯擦音を出します☆クチビルを閉じてしまわないようにしましょう。

Su という歯擦音を使うので、口はウの形になってます。


実際、こんな感じです。

アコースティックなドラムサウンドですね☆
ジャズのドラムセットを意識してか、バスドラムの音が割と高くスネアも軽いので、非常にピッチが高めの音作りになっています。


さぁ、長きにわたってスネアの出し方を紹介してきましたが、これだけいろいろと出し方があるんです!
あなたの好みはどれでしたか??


結局は『これが正解!』というのはないんです。
演奏者本人が一番キープしやすく、扱いやすく、好きな音色を選ぶのが一番だと思います。

これから初められる方は、一度すべてやってみて、その中で一番自分に合うものを極めていくのがいいかもしれませんね☆


リムショットやハイハット、シンバルの出し方なんかもおって書いていこうと思います☆
お楽しみに!
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