前回、具体的にアレンジの手順をお話ししまして、今のままでもきっと1曲アカペラ楽譜を書き上げれる状態にはなっていると思います。
※アレンジの手順などはその5参照
ここからはもう一歩踏み込んだ話。
どうやったら、自分も周りも満足できるようなアレンジを書き上げれる力をつけられるか。
【アカペラアレンジの上達方法】をお話ししたいと思います。
アレンジのみならず音楽は、持って生まれた才能なんかより『経験で培った引き出しがいかに多いか』が大事だと、僕は考えます。
とにかく経験をつんで、引き出しを増やすことが上達につながります。
では、アカペラアレンジにおける、経験とは?
もちろん、たくさん聴くこと。
そしてたくさん書くことです。
一、とにかくプロのアカペラをいっぱい聴きましょう
好き嫌い関係なくたくさん聴いて、自分の中で『どこが好きと思うか』で『どこが嫌いだと思うか』。
また、『何で好きと思うか』で『何で嫌いだと思うか』をはっきりさせておきましょう。
※あかぺら村というブログにアカペラ動画が多数紹介してあります。自分の好きなサウンドのグループを見つけてみましょう。
一、アレンジに着目して聴きましょう
お金を取って人に聴かせることを前提としたプロのアレンジは、自己満足ではない良質なものが多いです。ちゃんと考えて作られてます。
楽しんで聴くのも全然問題ないんですが、『なぜここはこういうアプローチになっているのか?結果自分はどう感じたか?』を常に考えながら聴いてみましょう。
アレンジアプローチの中で自分が『これは好きだ』と思ったものは、プロのものであればそのまま自分のアレンジに流用しても成立しやすいです。
※The Real Group、Pentatonix、Naturally7、M-pact…etc.
日本のグループであれば、Try-Tone、BabyBoo、ゴスペラーズなどをまずは参考にしてみましょう!
一、とにかく1曲書いてみましょう
どんなに頭の中でシュミレーションして書いても、やはり歌ってみることでしか気づけないこともあると思います。
自分の中で100%のものが書けなくても、とりあえずまず一度、グループに持って行って実際に歌ってみましょう。
そして、シュミレーションと実際のギャップを埋めていきましょう。
あとは、書いた数だけ力がつく…と言っても過言ではないです。
一、各パートの音域を把握しましょう
それぞれのパートのことを知りましょう。だいたいこのあたりが出しやすいところです。
※五線譜のどこがどの高さなのかも同時に知っておきましょう。
中段はト音記号の1オクターブ下の楽譜です。
コーラスは大体このあたりで作ったほうが上手くいきやすいという目安です。
限界音ギリギリまで使うのではなく、音域には余裕をもたせて作るのが成功の秘訣です。
以上で、アカペラアレンジ(カバーをそのままアレンジする場合に限るが)の一通りのお話は終わりです。
おって発展形の話も更新していけたらと思っています。
※リハーモナイゼーション、コード進行の作り方、近代アカペラ的アプローチ、テンションコードの種類、その他テクニック…など
ぜひ皆さんも自分の歌いたい曲でアカペラ楽しんでくださいね!
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