雨の日、長い傘を持っていると電車の中で何もできない。
特に満員電車ならなおさらであって、ただ、音楽を聴きながらぼーっとするしかない。
しかし、これもまぁいい時間であって、時代遅れの音楽を聴きながら、今日はひたすら中刷り広告をチェックしていた。
「運命よりも、きれいになろう。」
ふと目に入ってきた、化粧品のキャッチコピー。
たった、十数文字のコトバが心にジーンと響く。
これだけ、日本語を美しくきれいに的確に魅力的に使える人間、そして職業がコピーライターで、広告を見るたびに、僕はコピーを探してしまう。
センター試験の自己採点の時、予備校の広告には
「あなたの人生まで自己採点しないでくだい。」
っとあった。
伝える手段がどんどん増える中、まだまだ言葉、日本語の力は強い。