イマージョン教育とは?

 

 

私は今、ワシントン州シアトルで日本語イマージョン教育を実施している小学校でサブティーチャーとしてインターンをしています。この記事では、イマージョン教育とはなんなのかについて解説していきます。

 

皆さんは、イマージョン教育についてご存知ですか?

 

「イマージョン教育」と検索するとWikipediaなどで以下のように明記されます。

 

イマージョン・プログラム(英: immersion program)とは、未修得の言語を身につける学習方法の一つ。没入法と言われることもある。目標とする言語の言葉だけを習うのではなく、「その言語環境で」他教科を学びその言葉に浸りきった状態(イマージョン)での言語獲得を目指す。1960年代にカナダで始まり、2006年現在は世界各地の学校で導入されている。

引用:Wikipedia - イマージョン・プログラム

注意:イマージョン・プログラムとイマージョン教育はほぼ同じ意味です。

 

わかりやすく説明すると

母国語が日本語以外の人が、日本語を使って算数や理科、社会などを勉強することを言います。(日本語イマージョン教育の場合)

 

日本で理科の授業をオールイングリッシュで行うこと」と言えば想像つくのではないでしょうか?

 

日本で一般的に実施される英語の授業は英語を習得することを目的に、英語と日本語を使いながら授業を行います。一方のイマージョン教育では、ただ言語を習得するのではなく母国語以外を使用してその言語の習得と同時に他教科も勉強してしまおう!といった取り組みがなされます。

 

 

 

 

 

 

 

実際にどのように行うの?

 

ここまで定義的な内容をお伝えしましたが、ここからは実際について紹介します。

 

クラス構成について

クラスの約3割は日本語ネイティブの子どもです。この子達は、両親のどちらかが日本人であるため、日本人と同じように流暢に日本語を話します。また、熱心な親が多いからか土曜日に補習校という名の日本語学校(所謂、日本語の塾)に通っている子が多いです。

 

そして約3割は日本に何かしらの繋がりがある子どもです。親に少しでも日本の血が入っていたり(日系人)、親が日本に住んだことがあったりなど様々です。親も一緒に日本語を勉強したいと思っていることが多いです。

 

そして残りの約4割は日本との繋がりが全くない子どもです。親が日本の文化に興味があったり、イマージョン教育自体に興味を持っていたり、理由は様々ですが親も子どもも入学当初は日本語が全くわからない状態です。

 

 

日本語教育について

私の働く学校では、日本語を使って算数や社会を勉強するほか、日本の文化について学習しています。

 

子どもたちは、まず「ひらがな」や「カタカナ」、高学年になると「漢字」を勉強します。これらの文字学習はほぼ暗記です。定期的に読み書きのテストを行い習熟度を確認します。

 

また、算数の授業中に登場する算数用語(例えば「足し算」「引き算」「掛け算」「割り算」など)は日本語と英語の両方を学習します。(「足し算の答え=Sum」「割り算=Division」など)

 

また、時々英語の先生と共同授業をすることもあります。先日は、日本語と英語の過去形の違いについて学びました。(英語の先生についてはまたの機会に)

 

また、週1で日本語の宿題があります。日本語の文章を10回読んでひらがなを書いたり、日本語の意味と同じ絵を探して線で結んだり、、、

小学校1年生の1学期に勉強するようなことと同じことを学習します。

 

 

 

 

 

 

 

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今回は、イマージョン教育とは何か、具体的にどのようなことをしているのかについてお伝えしました。

 

そろそろ、来年度のイマージョン教育インターンの募集が始まる時期ですので、次回は実際に私がイマージョン教育インターンに応募した時の手順などについてお話ししたいと思います。更新をお楽しみに🎵