2m×2.5mの大作です。

作品展に出展する間際まで刺繍を続け、正しく精魂込めたキルトです。

吉野の千本桜をいつかキルトにしたいという念願が叶いました。

下千本、中千本、上千本、奥千本と続く薄いピンクと

桜なのか空なのか、雲なのか、、、自然に溶け合う春霞の風景が

忘れられません。


上部。桜から空へ続く部分です。

可能な限り手持ちの布で作りました。

お教室に通った当初集めた花柄の布を使い尽くしました。

パッチワーク = 花柄、だと思い込んでいた昔の自分が懐かしい・・・

山の地肌から緑、桜への下部分です。

大きな布のキルトは重さは勿論、フリーモーションが旨く進まず、

滑り止め用にゴム手袋を履いてミシン掛けをしました。

中央部はミシンにセットするだけでも大変でした。


キルティング後は、金と銀のラメで刺繍をし

リボン刺繍・スパンコールを縫い付けて華やかさを・・・

こんなに沢山縫い付けても大きな会場ではほぼ目立たず、

勉強になった作品でした。

満開の桜が見えるでしょうか?
平安の昔から沢山の人が訪れ歌を詠み有名な吉野山ですが

桜の色のはかなさに、

春の訪れの嬉しさより散りゆく花にもの悲しさを感じてしまうのは

日本人ならではでしょうか・・・