年齢を重ねれば重ねるほど、月日の過ぎゆく速さを痛切に実感する理由を自分なりに考えてみました。そして、ある結論に至ります。

 生きて積み重ねた分母の大きさによるものではないだろうか。たとえば、五歳児にとっての1年は、人生の中の5分の1。還暦おんちゃんにとっての1年は、60分の1。日数に換算すると、1825分の365と21900分の365ですから、1日の全人生に占める重みが異なることは一目瞭然。

 思い出してみると、保育園児や小学校低学年児童だった頃の1日、1週間の長かったこと。1年って時間など、本当になかなか過ぎなかったですね。

 それが今は…、春夏秋冬があっという間に10回ぐらい繰り返され、20代、30代、40代、50代と齢(よわい)を重ねるごとにスピード感が増していくのです。

 このままでいくと、60代もその先もTime flies.となることは明瞭ですから、有り難くもったいない一日一日を大切に慈しむように自覚して生きていきたいです。

 目標として意識するのは、「毎日を正月気分でめでたく愉快に明るく楽しく朗らかにご機嫌に暮らすこと」。笑って過ごしても一生。泣いて暮らしても一生。どうせなら、短い人生、できうる限りハッピーに生き抜きたいですからね。

 今現在の人生の目標はと聞かれたら、こう答えます。「幸せになることです。」

 

 ※写真はイメージです。「海女ちゃん」さんと秋に訪れた高茂岬(愛媛県愛南町)

 


 そんなことを、釣り竿を握り、寄せては返す波のざわめきを聞きながらつらつらと考えます。そして、つい口ずさむ歌があります。「ゴンドラの唄」です。


「 いのち短し 恋せよ乙女

  あかき唇 あせぬまに

  熱き血潮の冷えぬ間に

  明日の月日は ないものを 」


 2番は、作詞kururinの替え歌です。


「 命短し 釣りせよ 親父

  足と腰とが弱らぬ間に

  熱き釣魂 冷めぬ間に

  明日の命は 知れぬもの 」

 

※写真はイメージです。平成最後の正月に家族で訪れた安和駅からの初日の出の景観

 

 平成元年に入門した「釣道」ははや30年の修行の年月を重ねました。求めれば求めるほど、励めば励むだけ奥行きの果てしなさを感じさせてくれるこの道。楽しくてたまらない難行釣行の世界に、これからも命ある限り邁進したいので、熱き釣り魂の篝火(かがりび)を高く心に燃やし、安全釣行を心掛け、心身の健康に最大限留意し、意欲的に海に出たいと考えています。

 あっという間の、邯鄲(かんたん)の夢の人生ですから。