1[私たちと接する際に]

 

   

1.

私たちは、皆さんの顔や姿も見えていませんので、

出会ったときにはまずは

「こんにちは」 「寒いですね」 などと声をかけてください。

何度かお会いするかたであれば、

名前 もおっしゃっていただけるとうれしいです。

また、部屋を出入りするときや場所を移動するときでも、

とにかく 声を出してください

黙っておられると皆さんの存在自体が分からないのです。

2.

こちらが話をしているときには、

時々口で 相槌 を打ってください。

うなずくだけでは不安になりますし、

無視されているような気持になってしまいます。

3.

たとえばレストランなどで同席しているときに、

席を離れるときは 「ちょっと席を外しますね。」

などと言ってください。

でないと、空席に向かって話し掛けてしまうなんてことが時々あるんですよ!

もちろん戻ってきたときも一言声をかけてくださいね。

4.

日常生活の中で、使ってほしくない言葉があります。

一つ目は 「あっち」 「そこ」 「向こう」 などの指示語です。

私たちにはその指先が見えていないのです。

位置や方向を伝えるときには 「右斜め前ですよ」 とか、

時計の短針をイメージして 「10時の方向ですよ」

などと具体的に説明してください。

ただし 「こちらですよ」 だけはあなたの声がするので分かります。

二つ目は歩いているときに 「危ない!」 という言葉です。

どんなに危ないのか分かりませんので足がすくんでしまいます。

もちろん本当に危険ならばかまいませんが、

大したことでない場合は 「ちょっと止まって!」 と言って

「前に自転車が止めてありますよ」 などと説明すればいいわけです。