囲碁を打っていて黒石が見えづらくなった頃

明るい色の碁盤を使ったり、

学習用のスタンドで明るく照らすなどの工夫をしましたが、

残念ながらそれ以上は続けることができませんでしたショボーン


その後、30年以上経って、

偶然にもブラインド囲碁に出会ったのです。

 


とはいえ、本来、目で見てする囲碁ですので、

手で触れてするなどとてもできるものではない!!

と思っていました。

 


初めは教えられるままに、9路盤で打っていましたが、

何度か打つうちに少しずつ打ち方を思い出してきたのです。

9路盤は、標準サイズのほぼ4分の1の大きさですので、
ゲーム(対局)を短時間ですることができます。


その後、徐々に13路盤にも慣れ、

今では19路盤で対局を楽しめるまでになりました。

趣味の復活ですニコニコキラキラ


ブラインド囲碁は、黒石の中央に凸点が付いていますので、

黒石と白石の違いがわかりますし、

手で触れても石が動かないように工夫されています。

 


私は、いつしか黒石に印が付いているだけで、

白石と黒石がまぶたに浮かぶようになりました…!

不思議でしょう!(注目している部分だけですけどね。)



ブラインド囲碁の全国レベルの大会は、
大阪を中心とした日本視覚障害囲碁普及会主催の

「全国視覚障害者囲碁大会(9路盤のみ)」、
日本福祉囲碁協会並びに日本点字図書館主催の

「国際視覚障害者囲碁東京大会」

があります。


このほかに、国民文化祭の囲碁大会や、

一昨年行われた、「全日本視覚障害者囲碁大会in長岡」があります。

 


この長岡大会で優勝したのが、

ロービジョンの少年、岩崎晴都(はると)くんです。


晴都くんは、現在、埼玉県の盲学校に通う小学部6年生です。
碁盤に顔を近づけるために、袖が碁石に触れて困っていたところ、

他学部の先生からこの碁盤を教えていただいたそうです。

 

 

平成30年 視覚障害者囲碁大会での晴都くん

 


晴都くんは、後で紹介する私たちのサークル主催の囲碁合宿に参加し、

級位クラスの大人たちに勝ったり負けたりしていました王冠1


それがです。

 

2年も経つと、今では、

プロ棋士に毎朝手ほどきしてもらうほどに

上達しています拍手

 

晴都くんの夢は、

 キラキラ視覚障害のプロ棋士になることキラキラ だそうです。

 

すごいですねドキドキ


私のライフワークは、この囲碁を一人でも多くの人に伝えたいということですが、
今までに、ブラインドの方はもとより、晴眼者(健常者)を含めて

40人ほどの皆さんに指導させていただいています。

 


ヴァイオリニストの白井崇陽(たかあき)さんもそのお一人です。

(続く)