おかげさまで

「見えずとも歩み続ける私たち」

の連載を無事に終えることができました。

 

ありがとうございました。

 

少しでも視覚障害についてご理解いただければ幸いです。

 

さて、次は私の趣味の一つ、

ブラインド囲碁 の世界をお伝えしたいと思います。

 

    

 

囲碁をあまりご存じでない方にも、

興味深く読んでいただければありがたいです。

 

では、ブラインド囲碁の魅力 と、

この 携帯型碁盤の必要性、

プロジェクトを立ち上げた経過 などを

何回かにわたって書かせていただきます。

 

少しずつ書き加えていきますので、

その都度ご一読いただければ幸いです。

 

 

[誰もが打てるコンパクトな碁盤の誕生! No.1]

 

視覚障害者も打てる携帯型碁盤を作る会代表

                     岡村晴朗

 

    

 

 「あなたはどんなゲームが好きですか?」

 

と聞かれたら、ほとんどの方が、

スマホなどの画面を見ながら操作する

ゲームを思い浮かべるのではないでしょうか?

 

これらは最近出来たゲームですが、

今から 1000年以上も前 から人々の間で楽しまれ、

現代にまで引き継がれているゲーム があることを

ご存じでしょうか?

 

1000年以上も前からですよ!

 

それは囲碁です。

 

私はこの囲碁が大好きです。

囲碁は、 一般的には難しいと思われているようですが、

 

実は簡単なんです。

 

では一言で説明してみましょうか?

 

「相手の石を閉じ込めて、石を取ったり取られたり しながら、

最後は囲った 敷地の広さで 勝敗が決まるんです。」

 

どうでしょう?

お分かりになりましたか…?

これだけでは分かるはずがありませんよね。

 

実際に碁盤の交点に、黒石と白石を置きながら、

知っている方と打ってみないと

説明を受けたことにはなりません。

 

囲碁のルールはとても簡単 ですが、

打つ手は無限 とも言われるくらい

 

非常に奥が深いんです。

 

だからこそ現代にまで引き継がれているんだと思います。

 

私は、30代の頃、

職場の仲間から囲碁を教えていただきました。

 

何て面白いのでしょう。

 

この囲碁を 生涯の趣味 にしようと思ったほどですが、

たった3年であきらめざるを得ませんでした。

 

それは黒石が見えづらくなったからです。

 

(つづく)