(記事の引用はITMedia+DMobile)


以下記事内容です。


 携帯電話は今や、通話やメールのためのツールから、インターネットやテレビ、音楽を楽しめるマルチメディアツールへと進化し、ユーザーは時間や場所を選ばずさまざまな情報を得られるようになった。

 しかし、こうした多機能化は、“使いたい機能を見つけられない”“操作手順が複雑で分かりづらい”というユーザビリティ上の問題を生み出したため、通信キャリアや端末メーカーが対応に頭を悩ませている。

 こうした使い勝手の問題を解決する1つの手段として米Nuance Communicationsが提案するのが、ハイエンド端末向けの文字入力システム「XT9」と端末内外の機能やコンテンツを検索するためのシステム「T9Nav」 だ。

 同社のエバンジェリストで業界渉外担当のマイケル・ウィヤーズ氏が、XT9、T9Navを組み込むことで、携帯電話の操作性がどう変わるかを説明した。

声でメールを起動、タッチパネルでミスの少ない入力

 米Nuance Communicationsは、音声や画像認識技術を軸としたサービスを手がける企業で、同技術を利用した医療用カルテや電子処方せんからDragon NaturallySpeakingなどのパッケージ製品、法人向けのコールセンター向け音声ソリューションに至るまで、音声認識を生かしたさまざまな製品を提供している。

 同社は2007年8月、文字入力システム「T9」「XT9」の開発を手がけるTegic Communicationsの買収を機に、携帯電話向けユーザーインタフェース開発分野に参入。携帯電話向け音声インタフェースソリューションの1つであるVSuiteと、端末内の機能や電話帳などのコンテンツ、ネット上のコンテンツを検索可能にするT9Navを組み合わせたサービスを検討中だ。

 ウィヤーズ氏は、VSuiteとT9Nav、多彩な入力方式に対応するXT9を組み合わせることで、携帯電話をより効率よく操作できるようになり、それが新たな使い方の発見にもつながると話す。

 3製品の組み合わせで実現するのは、例えばこんな使い方だ。

 「端末の音声認識キーを押し、マイクに向かって『○○さんにテキストメッセージを送る』と話すと、その相手のメールアドレスが入力されたメールの新規作成画面が起動する(VSuiteとT9Navのコンビネーションによる動作)。この端末がタッチパネル対応なら、入力画面に触れるだけでXT9のソフトウェアキーボードが起動し、少ないキー操作でテキストを入力できる」(ウィヤーズ氏)

 現在の音声端末で、相手のメールアドレスが入力された状態の新規メール作成画面を出すには、最短でも[メールキーの長押し]→[Toを押す]→[入力方式の選択]→[送受信履歴から相手を選択]といったキー操作を行う必要がある。しかしこのアプリケーションを使えば、「音声認識キーを押して、命令するだけ」で済む。


>>>続きはこちらへ↓

http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0812/02/news004.html