誰にも知らされずに君はそこに居た。


ステージ上で話をしているあの人が

予定に無いことを話し出した。

何かが起こる予感はしていたんだ。

そう。なんでも予定通り行かない方が

奇跡が起きたり、運命を変えたりできる。

時代ってのは、そういう時に作られる。



え?誰かが?もしかしたら?



「え?私かも?」



そんなことは微塵も思っていなかった彼女。

信じてなかったわけじゃないが、信じ切っていたわけじゃない。




「降りといで」




涙を堪えて降りた階段の先には

時代を変える、時代を作る扉が開いていた。




10年以上、何かに捧げた事がありますか?

10年以上、何かを愛し続けた事ありますか?

10年以上、何かと戦い続けたことはありますか?

青春を捧げたなんて言葉じゃ軽いんだ。

人生を捧げていた。



それがどんなに辛く難しいことだか

わかりますか?

それ以外、何も無いんです。

でも自分で選んだんです。

だから彼女は泣かなかった。

世間から何を言われても、みんなの前では

泣かなかったんだ。



何も知らない俺だけど聞いてくれ。

何もわかってない俺だけど言わせてくれ。



何も知らない奴らが何も言うな。

前向いてる人間の足を引っ張るな。

人生かけてる人間をなめるな。



ずっと言いたかったこと、やっと言えた。

もしまた彼女が悲しい思いをするなら…

アンパンチだからな!





リーダー。

彼女がリーダーという世界線に

僕達は生きている。

だけど、もし…

リーダーじゃない彼女を見れるなら。

そんな世界線があるのなら…



今日のステージを観て、思ったんだ。

やはり強かったんだって。

ずーっと、リーダーという支える役割。

だけどそれを解放したら…


父ベジータを超えてしまっていた

トランクスの強さの衝撃。


隠していたというよりも、

隠していても闘えていた。

だから、ふと思ったんだ。



リーダーじゃない世界線があるならば…って。





25年という歴史の中で、

名前を刻む。

その名が時代となり、その名が歴史となる。




譜久村聖




誰よりもモーニング娘。を愛し、

誰よりもモーニング娘。に愛された。




名前を呼ばれて降りた階段は人生を変えた

普通だった彼女が

ライトを浴び、歓声を浴びて

ステージで歌い踊った

楽しいことも嬉しいことも

辛いことも泣きたいこともあった

人生をかけたモーニング娘。

大好きだったモーニング娘。

さらに大好きになったモーニング娘。




そんな彼女に聞きたいことはただ1つ。









楽しかったですか?







笑顔でうなづく君が見えた気がした。






ふくちゃん、卒業おめでとう!!


お疲れ様!!



またね!!




P.S

愛が重いだの言ってましたが、

今日見る限りあなたの愛が1番重いので!!!