「宝物は何ですか?」
誰しも1度くらいは聞かれた事があるのではないか?
大事な人にもらった指輪、思い出の写真、大好きなぬいぐるみ…
人にはそれぞれ色んな答えがある中で、
彼女はきっと、こんな答えを出すだろう…
日本武道館のステージ
手紙で君から見たメンバーの事を伝えてくれた。
だから勝手に俺なりに君の事を話します。
お節介なジジイだと思ってくれればそれでいいです笑
出会ったのは加入してすぐ。
右も左もわからない彼女は自分というものを必死に探していた。
与えられた事をやるのは得意。
それを練習すれば良いから。
だけど自分から作り出すのが苦手。
自分を作るのが苦手だった。
「私はどう求められているんだろう?」
そんな中でみんなが見つけてくれたて、しがみついた「あざとい」という言葉。
自分がそういう存在なのか、自分がそんなことを言って大丈夫なのか…
作り出して、しがみついたものが幻のように見えた事もあったと思う。
そんな中、療養期間に入った。
その時にどう感じたのか。それは本人しかわからない。
誰しもが、見守り、信じて、待つことしかできなかった。
そして長い療養期間を経ての復帰。
「帰ってきてくれてありがとう」
そんな風に言ってくれてる人達が居る。
それだけを糧に前に進んだ。
地元北海道で0からのスタート。
「この先、どうなるのか?」
1番本人が感じていただろう。
そんな中でJuice=Juice加入。
「私が入っていいのだろうか?」
また新たな不安という壁ができる。
温かく受け入れてくれるメンバーの中で、
また0からのJuiceとしての立ち位置、振る舞いに悩んでいたと思う。
だけど温かいJuice=Juice Familyとメンバーに支えられて、新メンバーも入ってきて、
今では彼女が居ないJuice=Juiceを想像することができなくなっていた。
人一倍、自分の評価が低くて
人一倍、周りのことを気にして
人一倍、その場の空気を読む
だからいつも思う。
頑張りすぎるなよって。
色んな不安と闘って、自分の気持ちを隠すのだけが上手くなって…
でも、もう明日から1人なんだ。
不安や悩みを隠してるのを見つけてくれるメンバーは近くには居ないよ。
だから周りに気づかせないと。
「みんなが笑っている、そこに居られる事が幸せ」
前にそんなようなことを言ってような気がする。
間違ってはいないよ。それが君の優しさだから。でもこれだけを思っているなら間違っている。
これだけでいいわけがないよ。
他の人のことを考えすぎて、間違った答えを出してる。
だって
君が笑ってないと、笑えない人が居るんだ。
君の笑顔が幸せだという人が居るんだ。
それを忘れちゃいけない。
だから君が笑えるようにも生きてください。
君が幸せになれるようにも進んでください。
笑顔でいれるようにわがままを言ってください。
でも君はこれだけ言ってもまた、
「私なんかがわがまま言ったら…」とか
「みんなの事を考えたら…」とか言うよ。
だから教えてあげようと思います。
あなたは愛されています。
誰よりも人のことを考えて、
誰よりも人に支えられたアイドル。
「宝物は何ですか?」
「出会ってくれた全ての人です」
そうずっと答えられる人生になるように願っています。
卒業おめでとう、いなばっちょ!!