6月18日。

遠い昔の俺は「日本武道館」という存在を知った時に、そこに2日連続で行くとは想像できなかった。

そんな想像できない事が起こるのが、この世の中なんですね…


和田彩花、卒業。


いつかは来るだろうとは思っていたが、いざその日になってみると実感が湧かない。
そう、これも同じ。
想像できない事がこの世の中では起きるんだ…




1年前からの発表で自分の事はもちろん、これからのアンジュルムの事を心の中と頭の中で整理していたのでしょう。
その中でも「暴れる・ふざける・調子乗る」
この三拍子が揃った後輩達の面倒も見なくてはいけない…
1年では短かったかもしれないね笑

でもあやちょは頭が良く、筋を通す人間です。
そこはちゃんとこの日に照準を合わせて、やるべき事、やり残した事、託す事なんかを整理して日本武道館に立っていたんだろうなと思いました。



後輩達の最後の言葉を聞いている姿。
頷くわけでもなく、間に言葉を入れすぎずに、1つ1つの言葉を優しく摘んでいた。
そして必要ならば、

「大丈夫だよ」「そんな事ないよ」
あやちょのあの声で後輩達の言葉を包み込んでいた。


りなぷーが涙を我慢できず歌えなくなった姿や
かななんの短いけど気持ちが詰まった「大好きです」の言葉。
そして、たけの泣きながらの「辞めないでほしい」という心の叫び。
それ以外の後輩達も笑顔で送り出したいという気持ち、それとはうらはらに流れる涙。
それでも絞り出したあやちょへの感謝の気持ち。
あやちょは全てを自分の心でも頭でもなく、体全身に刻んでいました。



そして、これからは1人の道です。
あやちょはハロープロジェクトじゃないんです。
あやちょはアンジュルムじゃないんです。
あやちょはただのあやちょです。
ただの和田彩花です。

だけどいつかまたみんなで一緒に歌って踊って、アンジュルムしたくなったら、戻ってきて下さい。
きっと後輩達は両手を広げて迎え入れてくれますので、遠慮せずに戻ってきて下さい。


「卒業したのに戻るなんてあり得ない!
そんな自分を想像できない!」


……




この世の中は想像できない事が起きるんです。
だから、この想像できない事をしてもらっても構いません。
それくらいの気持ちであやちょらしく頑張ってほしいなと思います。



長い間お疲れ様でした。



宇宙の片隅で…
優しくライトピンクに輝く星
力強くブルーに輝く星
涼しげにオレンジに輝く星
元気にライトブルーに輝く星
かっこ良くイエローに輝く星
美しくアクアブルーに輝く星
無邪気にホットピンクに輝く星
パワフルにライトグリーンに輝く星
芯を持ってライトパープルに輝く星
素直にブライトグリーンに輝く星
純粋にライトオレンジに輝く星

この11の星達は
輝く赤い星の光に照らされていた
しかしいつしかその光を
浴びる事ができなくなる事を知った
悩んだり、苦しんだり、時には忘れてみたり…
だけど11の星達は自らで輝き始めたんだ
赤い星は光でただ照らしていたのではなかった
赤い星は光を与え続けていたのだ
これからもずっと輝けるようにと
11の星達はこれからも輝き続ける
同じ空で輝く赤い星に負けないように
与えてくれた光という愛の力と共に…




和田彩花は、
ハロプロの歴史を受け継いで、
そして最後まで繋いでくれました。


卒業おめでとう!!!