Zepp東京にて梁川奈々美の卒業公演が終了しました。
Juice=Juiceオフィシャルサポーターとして、
カントリーガールズオフィシャルお父さん(笑)として、
卒業を見届けさせていただきました。






気づくと季節が変わるように、いつもの風景が知らぬ間に変わるように、梁川奈々美も時と共に変わってきた。
一瞬のうちに子供から大人になり、一瞬のうちに可愛いから綺麗になった。
そこで抜け目がないのがやなみん。
綺麗になったけど、しっかり可愛いも離さなかった笑



誰よりも早く大人になり、誰よりも遠い未来を想像して、誰が考えるよりも早い「卒業」という答えを導き出した。




もったいない…惜しい…



こんな声が聞こえてきた。
それは彼女自身が作り上げた梁川奈々美という存在がそう思わせたのだろう。




果たして今日卒業することがゴールだったのか?
本当にその選択は間違ってなかったのか?



しかし、
誰しもが頭をよぎるこの疑問に今日のライブで応えてくれたように思えた。




やなみんは笑ってた。
私は幸せでしたと最後まで笑ってた。
最後までステージではアイドル梁川奈々美だった。




カントリーガールズに加入してからのJuice=Juiceとの兼任。
ユニットではなく、兼任。
この重要性に3人は現実を突きつけられたでしょう。
俺もどちらのやなみんが正解なの?
どっちのやなみんが本物なの?
なんて考えたりもしましたが、今となっては、今日のライブを観ては、どちらも正解でどちらも本物だったんだと確信しました。



もちろんJuiceとカントリーで曲の感じも違えば、人数だって隣で踊る人だって、なんなら楽屋のルールも違うかもしれない。


だけどやなみんはやなみんでした。



ブレる事を知らない、恐れない、そんなたくましい女の子でした。



短い長いで言ったら短いです。
けど、
刻んだか刻んでないかで言ったら刻みました。



このハロプロという長い歴史に、
しっかり梁川奈々美、やなみんという名を刻みました。






これはとある、おとぎの国の話。
ある日、城の前に国民が集まった。
全ての視線の先にはマイクがあり、まだその前には誰もいない。
しかし1つ1つの言葉を聞き逃すまいと、そこには誰も居ないんじゃないかと思うくらいの静寂に包まれていた。
そこに集まれなかった者は国中に設置されたスピーカーの前に集まり、まだ何の音も出ていないそのスピーカーに耳を傾けた。

そう今日は3月12日。
姫がこのおとぎの国に戻られる日。

コツコツと城内から外に出るまでの歩く音が聞こえる。
そして国民の前に立ち、1度深い深呼吸をして彼女は笑顔を見せた。
そして話し始めた。

「私はアイドルをしていました。本当に楽しい時間でした。もちろん辛い事も悲しい事もあったけど、それが消えちゃうくらい幸せでした。そこでは私はやなみんって呼ばれてたんですよ。
まず私はカントリーガールズってグループに入りました。先輩達に沢山可愛がってもらいました。逆に先輩達をイジって困らせた事もあったかな?そして一緒に入った子は元気な変わった子でした。でも今では一緒に入れたのがあの子で良かったと心から思えます。いつしかそのカントリーガールズは私の中の家族でした。
そしてもう1つ、Juice=Juiceというグループにも入ったんですよ。みんな凄い先輩ばかりで私なんかで…って思った時もあったけど、優しいお姉ちゃん達は私を引っ張って、後ろからは背中を押してもらいました。そんな大切な2つのグループでアイドルとして生きれた事を誇りに思っています。そして昨日私はアイドルを卒業してきました。悔いはありません。大事な思い出だけがこの心の中に残ってます。」

国民達は呼吸する音さえも出さぬよう言葉を噛み締めた。

「私、いつも言ってたんです。だからこれから先もずっと毎日ここで届くように、ご挨拶したいんですけど…いいですか?」



姫はマイクを後ろにしてもう1度大きく深呼吸をして、自分の声で叫んだ。









「おとぎの国からこんにちは!!!!」





姫はそれから毎日同じ場所で挨拶をしました。
この声が遠い国に届くように…
そう、これはとある、おとぎの国の話。



だけどもしかしたら、
明日も聞こえるかもしれない。
耳をすましてみて。
同じ空の下なんだから…










やなみん、お疲れ様でした!
そして、卒業おめでとう!




では最後に…



アイドルの国からさようなら音符🎤音符