山上容疑者の苦しみがあからさまになるにつれて、辛い気持ちになる宗教二世が大勢います。
ですが、宗教二世の中には、
マインドコントロールされた親はもう二度と、あの頃の優しい母親に戻る事はない、と絶望して、縁を切る決心をした仲間が沢山います。
彼らは一体どんな気持ちで、愛する親との縁を切るのでしょうか。
それは、例えるなら、ゾンビウィルスに侵されて、完全に我を失った状態の愛する母親を自らの手で、命を絶つ行為に似ています。
再び、あの優しい母親の笑顔を見れる事を心では願いながらも、その願いが絶対に叶わない事を知る、という絶望があります。
そして、更に、母親のようなマインドコントロールされたカルト信者によって、噛まれて、二次被害者が出ない事を願い、自ら、手を下す事に似ています。
ですから、カルト中毒な親と絶縁した、宗教二世は、二重に苦しむ、というわけです。
そうして、自らの苦しみを甘受しても、決して報われることなく、むしろ社会から疎んじられてしまう、という、三重の苦しみに直面します。
それがまさしく、宗教二世の抱える深き闇であり、苦しみなのです。
しかも。その苦しみは、一生のあいだ、本人につきまとっていく、という訳です。
かなりわかりやすい例で解説しましたけど、、
この思い伝われ、と密やかに願っているのは、
きっと私だけでは、ないはずです。
愛深きゆえに苦しむ、それが宗教二世の偽らざる真の姿なのです。