あなたが、今の縁を切って、新たな人間関係という新しい世界に飛び込んでいけない理由は、いったい何だと思いますか?


それは、新たな人間関係についての恐れと不安です。

哀しいことに、あなたには、その新たな人間関係を評価する材料がわずかしかありません。

しかも、そのわずかな判断材料は、全てあなたの過去の人間関係でしかないのです。

さらに、その人間関係全てが極端に悪いものだったとしたらどうでしょうか。。



新たな人間関係を築く機会が、あなたの前に開かれたとしても、あなたはきっとこう思うでしょう。「その新たな人間関係も、きっと今までと同様に悪いに違いない。下手をすると、今よりも、もっと悪くなるに違いない、いや、そうに決まっている」と。

そして、ついには「今より悪い人間関係に移るぐらいなら、今のままで、我慢していよう。その方がまだましだろう」となって現状維持に甘んじてしまうわけです。


こうして、あなたの過去の人間関係が、悪ければ悪いほど、新たな人間関係に飛び込む勇気は、減退してしまいます。


まるで、せっかくずっと閉じていた窓が開いたのに、怖くて外に飛び出していかないカゴの中の鳥のようですね。


だから、ある時に、あなたにとても嫌なことがあって、「もうこんな人間関係は嫌だ!」「もうやめてやる!」と強く思ったとしても、、、哀しいかな、新たな人間関係に移っていく決心は、なかなかつかないものなのです。恋愛も家族関係も師弟関係も主治医との関係もそれとよく似ていますね。


だから、逆に、新たな人間関係に、すんなりと入っていける人は、凄いなあ、とあなたは思うでしょう。

ですが、よく考えてみてください。

あなたのその考え方は、本当に平衡がとれていますか?つまりバランスがとれているでしょうか。

いいえ、実は決してそんなことはないのです。

なぜなら、確率で言えば、

あなたの新たな人間関係のほうが、今よりも数倍良いということだってあり得るのです。

さらに言えば、あなたの過去の人間関係が最低であればあるほど、それより、さらに悪くなる確率はグッと下がるからです。


それなのに、新たな人間関係も悪く思えてしまうのはなぜでしょうか。


それは、もしかしたらあなたの、捉え方、反応の仕方に原因があるのかもしれません。

あなたが、目の前の他人を悪い人だと決めつけてしまえば、他人もあなたの思考に影響されて、あえて悪い人格を露呈してしまうかもしれないのです。人は存在していれば、互いに影響を及ぼしあう存在だからです。

逆にあなたが、他人を良い人だ、と思えば、その相手も良い人になっていくでしょう。

それが、ある意味、思考が現実化していくということなのです。


そうなるためには、まずは、あなたが、他人の粗探しではなく、小さな良い点を探すように努力して、それを積み重ねて、判断していくようにしましょう。


そうすれば、たいていの他人は、良い人だったということに気づけるようになるでしょう。


そして、そうなった時、あなたは、本当の意味で愛ある隣人のような人に、巡り合うことができるようになるのです。