ここから先の両親との会話については、なかなか筆が進まないのですが、記録として残しておきたいと思います。

ただし、エホバの証人特有の強烈な害毒ですから、アレルギーのある方は読み進めないことをお勧め致します。


その後、私は排斥された後の3年間、どのように過ごしていたかを話しはじめました。

まずは一人で生きていくために、40才にして初めて就職試験を受け、苦労して企業に就職した経緯を話しました。その会社で幸いにして素晴らしい上司に拾っていただいたこと、なんとか仕事をこなせていること、生活の心配はないこと、福利厚生制度もあること、年金の心配もなく、今も普通の生活を送れていることを話しました。

すると、それに対して母は「あらー、それはエホバね、エホバがロゴスのことをちゃんと見守っていてくれたからよ。エホバがその仕事を備えたんだわー」と言い出しました。

父はさらに最悪で「企業に正社員で雇われて、安定した仕事についたなんてことはどうでもいいんだよ。王国を第一にしていれば全て備えられるんだから。仕事について思い煩うこと自体がおかしい。そんなのは信仰がない人の考え方だ。

 そういう人はなんでも自分の力でなんとかしようとするんだ。そんなことしてこの世であがいても無駄だよ、全て、エホバにより頼んでお任せすればいいだけの話だ。ある意味、乞食に近くたっていいんだから。王国を第一にして最高の乞食になればいいんだよ。

そして、さっき、ロゴスが胃が痛い、ガンかもしれないなんて言っていたけど、もしも仕事のストレスとかあるんだったら、そんな仕事なんてさっさと辞めちゃえばいいんだ。そのほうが本当に大切なことが分かって、神の王国によっぽど近づけるよ。プータローだってたくさんいるよ、世の中には。失業保険だってもらえるかもしれないし、今の仕事なんて早く辞めちゃえ。これは親としての命令だ。

あとは真面目に集会に行って戻れればいいんだよ。ただし、きっと長い時間がかかるよ。10年ぐらいはかかるんじゃないかな、ロゴスの場合はね。自分が戻れないと思ったら戻れるよ、戻りたくないと思ったら戻れないよ。もしかして、ロゴスは戻りたくなかったんじゃないか。まだまだプライドみたいなのが残ってるからなー」

あー本当にしんどいですね。ああいえばこうゆう父なんです。

ここで母が入ってきます。「組織に戻りたいという気持ちを持つためにも、まだ地区大会がやってるから、出てみたら。すっごくいいわよー。一昨年も去年も良かったけど、今年はもっといいわよー、励まされるわよー」

そこで私が「行けるからいこうかな」と言ったら、二人とも「いいこと言うなー、いいことだなー」と言ってとても喜んでいました。

さらに父は「自分のプライドとか恥ずかしさとか、そんなのは捨ててさ、大会に出なよ」と言いました。

私は「大会はいいかもしれないが集会はつまらないんだよなー」と言うと、思わず父は「そう、そう、集会はつまらないんだよ。あ、でもそれ抑えてよ〜言わないでよ」と思わず同意していました。笑えます。

さらに父は「ロゴスのプライドは、40年ずっと持ってたもんだから、1日で捨てるなんてことはできないんだからね。でも君子なら1日で変化できるんだ。だから、ロゴスも大会の3日間で変わりなさい。」と言い始めました。

このあたりで母は息子が大会に参加しそうなので嬉しくなったのか、おもむろに、麦茶と柿ピーとかスイカを出し始めました。やはり条件付きの愛なのでしょうか。

だけど、父は「そのスイカは愛の無い姉妹からもらったものだから、まずいよー」
「あと、お母さん、ロゴスをあんまり、そうやって、もてなさないで、情が移っちゃうからさー」と言ってきました。

自分は、そんなまずいスイカなんかある訳ないと思って食べ始めたら、まさかの酸っぱいスイカで、本当にまずかったので驚きました。

母がたくさん切っていたので、全部食べると全部が全部、本当にまずかったので、二度驚きました。

私は「コレがエホバが豊かに備えられた食物かよ」と、多少やけになってそれを食べるたびに「うわ、まっずいな。うそ、これも。まっずい、信じられない。こんなスイカあるの。うわー」と言いながら結局、全部食べました。

つづく