JW時代には、長老として毎週奉仕に出て司会をし必要時には牧羊もしていました。

また、地区大会の話し手という立場上、毎月のように、他の会衆へ出掛けて公開講演をしたり、その準備に追われたりしていました。

地区大会や巡回大会が近くなれば、大会組織の準備や、大会プログラムや実演、経験の準備に時間を取られていました。

大会司会者からプログラムのダメ出しを出されれば、その度に内容を変更して、もう一度リハーサルをしなければなりませんでした。

それに加え、日夜、県内の会衆の長老たちから電話がかかってきて、医療問題の相談にのり、時には現場にも駆けつけていました。

今振り返ると、当時は本当の意味での休日は、自分にとってほとんど無かったように思えます。

今のように土日の休日もなく、毎日が緊張の連続で、オンオフの切り替えもできず、気を休めることはほとんどできませんでした。代役のいない組織内での生活は本当に忙しい生活でした。

しかし、脱JW後に生活は大きく変わりました。

今の仕事でも、代役のいないことには変わりはありませんが、エホバの証人のように、少数の特定の人間に極度の仕事の負荷がかかることはありません。

会社組織の中で、各人がそれぞれの役割を果たしており、バランスは取れています。

それでも、エンジニアとしての設定や管理業務や、企業向けの講習会など自分が扱わなければならないプログラムは、多数あります。

今でもそれに伴うプレッシャーはありますが、一過性のものですから、ずっと続くという不毛感はありません。

むしろ、やり甲斐を感じながら仕事をこなして行くことができているので、好循環であると思います。

また、企業では特定の休日がきっちりと決められていますので、その時期にはしっかりと休み、遠出をしたり、趣味のアウトドア活動をしたりして楽しむことができます。

今の生活のほうが、自分にはあっていると思います。エホバの証人を続けていたならば、決してできなかったことや、やってみたかったことが、今はいろいろとできているからです。

これからも、やりたいこと、挑戦したいことをたくさんやっていきたいと思います。

その意味でJW時代には決して実現できなかったことをする事ができる今は本当に幸せなのです。