少し前に新聞で《子どもの貧困》の特集をしていた。日本の6人に1人が貧困状況にあるという。
【貧困】といっても、ピンとこない…のは私だけでは無いと思う。
☆ペンケースが買えず、鉛筆を輪ゴムで縛って持ってくる子
☆修学旅行の積み立てや高校大学の入学金が払えず、修学旅行に行けない、進学できない
☆まともに食べられる(栄養バランスが考えられている)食事が給食のみ。
などなど。
その中で、10代の方が書いていた事がとても印象深かった。
子供が親のお金を気にするようになったら、それは貧困。塾に行って勉強したかったので親に頼むと口では賛成してくれていたが、行かない方向へと誘導された。親も知らず知らずのうちにした事だと思う。
記憶を頼りにした文なので、言い回しは違うかもしれません。
私は、正直就職するまでお金は底がつくことなくどこかに必ずある!!と思っていた。
習い事や進路、やりたい事はさせてもらった。塾にも嫌々行っていた。時々サボったり。
けれど高校1年生の時、バブル崩壊の煽りを受けて自営業の父は仕事を失った。
それでも中学から私立に行き、結局短大までそのまま進学、その後は介護福祉の専門学校まで行かせてもらった。
両親は私にお金の苦労は見せなかった。
けれど、高校生ならそれくらい分かる。
本当に、実際はめっちゃ貯金とかあったのかな??ってくらい。外食の回数や行く場所が変わったくらい。
それから私は母にデパートなどで
『何か欲しいものある?』
と聞かれるのが苦痛になった。
欲しい物を言っても良いのかな…無理してるんじゃないのかな…と。
『別にないわ~』
これがいつもの返事。
私は本当に恵まれた環境で育ててもらった。
修学旅行や塾、希望する進路に行きたい、バランスのとれた温かいご飯が食べたい、学校に行っても恥ずかしくない服装がしたい……
これは全然贅沢な事を望んでるわけじゃない。
スマホが欲しい!
ブランド物が欲しい!
車に乗りたいから教習所のお金払って欲しい!
そんな贅沢な事ではない。
それすら、叶わない現実を受け止めている子供がいる…本当に胸が苦しくなる。
貧困は、次世代の貧困も生む。貧困連鎖。
世界中の全ての子ども達が、お腹いっぱいご飯を食べ、学びたい気持ちが満たされる…そうなって欲しい。
昨日、お風呂に先に入っていた我が家の兄弟。
『クリームソーダ作ったでー』と、ボディーソープの残りを全て使い切って作った力作を見せてくれた…
うん、分かるよ、楽しいよね、泡泡するの。けど、あと10日このボディソープで乗り切るつもりなのにー!
今月買ったばかりやのにー!!!
一応『凄いねー』と言ったものの、
『けど、ボディソープ使いすぎじゃない?
無くなっちゃったよーどうしよう…12月まで買う予定ないのにー』
もったいない精神が勝ってしまい言ってしまった…
無駄使いはやめて欲しいし、教えなくちゃいけない。けど、泡泡したい欲求はよく分かる。
難しい…こんなの小さな悩みだな。
この子達が、近い将来やりたい事を思いっきりできる環境が作れるよう、日々節約して備えよう!