米沢維新33
こんばんは、中村圭介です!
12月定例会も明日が最終日。
今回の一般質問において
本市の財政状況と今後の公共施設更新について質問しました。
【驚愕①本市の財政状況】
先月、衝撃の報告が議会になされました。
米沢市における今年度の財政収支の見通しは
10億円の赤字!
というもの。
理由として
市税や普通交付税が減ったこと
消費増税にともない支出増となったこと
こんな理由が挙げられております。
交付税はさておき、市税収入の増加を図るには
人口減少に歯止めをかけて
市内経済を活性化しなければなりません。
しかし
現状において、その回復の兆しはみえず
来年も同様に厳しい状況となることでしょう。
つまり、来年も市税収入については
減少傾向にあると考えなければなりません。
来年度予算においては
10億円の削減を行わなければ
また赤字収支を生み出す可能性は極めて高い。
といえます。
米沢市は、財政状況が厳しいため
もともと、市独自の事業が少ない。
そんな状況で10億円の削減って。
かなり深刻な状況です。
交付税や市税収入の回復を見込んで
同規模の予算を編成しても
さきに述べたように
回復の兆しは見えず
同じく赤字収支を出してしまうでしょう。
蓄えを取り崩しての財政運営となってしまいます。
市民サービスにできるだけ影響のないように
経費削減につとめる!と市長はいっていますが
そんなはずない!!!
支援金、補助金等が削減のターゲットとなり
これまで恩恵をうけてきた
市民に悪影響が及ぶのは必至です。
将来を見据えず
単年度だけの市政運営を続けてきた結果が
今の状況であると私は考えております。
抜本的な方向展開や本気の政策を打ち出さなければ
ますます状況は深刻化します。
こんな危機感をもって、今回一般質問を行ないました。
【驚愕②米沢市公共施設白書】
将来における公共施設の在り方を検討する基礎資料
米沢市公共施設白書が先月示されました。
平成24年3月定例会の一般質問での指摘が
ようやく実を結びました。
しかし、この内容が恐ろしい。
本市が所有する公共施設は126施設
今後、40年間においてこの全ての公共施設を
建て替え及び大規模修繕に要する費用は
1435億円!
40年で平均すると年間約
35.9億円!
が必要になります。
さらに!!
新文化複合施設や建設が予定されている
新道の駅、新市立病院などの費用は含んでおりません。
さらに!さらに!!
道路や橋梁といったインフラ系施設は含まれていません!!
さらに!さらに!!さらに!!!
この白書において
現在の公共施設送料維持は不可能!と結論付けております。
ちょっとまてよ?
これまで、新文化複合施設建設において
財政面における懸念を行政当局にぶつけておりました。
広報よねざわにも二度ほど
その財政面における見通しが掲載されております。
グラフ付きで。
そこでの見解は
後年度の負担額を十分に検討して計画していますので、事業を実施しても
健全な財政運営は維持できると考えております。(広報よねざわ22.8.1号)
Q.大きな事業を実施して、市の財政は大丈夫?
A.財政の長期シュミレーションを実施し、健全な財政運営を行っています。
(広報よねざわ25.2.1号)
白書の作成にとりかかったのは今年。報告は先月11月。
財政運営に大きく影響する
公共施設の更新については
財政運営においてほとんど考慮していない事が判明!
なんとしても事業をおこなうために
都合の良い数字と楽観的な見通しを
市民に、議会に示したわけです。
これは完全に
詐欺
ではないでしょうか?
建設の是非について激論を交わしていた時期に
この公共施設白書があったら。
年間約36億円の費用が平均でかかってくるとわかっていたら。
実は厳しい財政状況であるとわかっていたら。
この事業が通ったでしょうか?
本当に残念でなりません。
今後は、この公共施設について
複合化や削減、また長寿命化を図って
更新費用を縮減し
総額の減少に努めなければなりません。
その計画を策定せよ!!
今回の一般質問はこんな趣旨であります。
しかし・・・。
国のガイドラインにあるように
平成28年を目途に作成したい・・・。という信じられない発言が!
白書によれば来年から
年間約360~370億円の一般会計予算に対して
約1割を占める36億円の更新費用が
見えない形でのしかかってきます。
これを踏まえて来年度以降の予算審議を
行わなければなりません。
普通であれば
危機感をもっていれば
問題を先送りしないためには
大至急公共施設の更新や維持管理に関する計画書を策定するはずです!
この危機的状況に対して
他人事すぎる!!
3月議会に新年度予算を審査します。
予算総額は?
本市の新たな経済対策、事業は?
将来における綿密な財政運営の見通しは?
波乱の議会となる予感がします。