米沢維新33

こんにちは、中村圭介です。



7月29日(月)~30日(火)の行程で

一新会の会派視察にいってきました。

今回はその報告です。





一新会行政視察 1日目(新潟県長岡市)



会派視察の一日目は新潟県長岡市。

【中心市街地活性化の取組み】について学びました。


【米沢維新33】 山形県米沢市在住 中村圭介のブログ
(新潟県長岡市にあるまちなか型市役所アオーレ長岡)





平成24年4月にまちなか型市役所【アオーレ長岡】がオープン!

約35,000㎡の延床面積の半分以上を市民交流のスペース
が占めており、新たな市民協働の拠点として

視察当日も多くの人たちで賑わっておりました!

その全国から注目の集まるアオーレ長岡の魅力、

中心市街地の活性化事業の取組みについて

担当職員よりご説明を頂きました。


【米沢維新33】 山形県米沢市在住 中村圭介のブログ




全国の地方都市が抱える問題、まちなかの空洞化は

長岡市においても例外なくその波が押し寄せており

駅前にあった大型デーパトは次々と撤退し

裏通りはもちろん大通りでさえも空き店舗が目立ってきた。

長岡市では中心市街地活性化に取り組む前に

平成13年に徹底した市民意識調査を行った。

市民との協働、公共施設のまちなか回帰といった事を

テーマに全世帯を対象として実施されたそうです。

翌年には駅前の大型空き店舗を利用し

市民協働によるまちづくりの実証実験を開始。

市民の自主性を尊重し特に細かな利用制限は

設けなかったそうです。

それらの結果を踏まえ、平成16年に市民、識者の代表からなる

【長岡市中心市街地構造改革会議】が設置され

一年にわたる検討の後、

【長岡市中心市街地の構造改革に関する提言】を取りまとめ

市長へ提出。

それをもとに長岡市では平成18年に

【長岡市中心市街地地区都市再生整備計画】を策定

平成20年に

【長岡市中心市街地活性化基本計画】が認定される。



市民に広く意見を聴取し、市民主導による実証実験まで

行い、市民との協働を約6年かけて浸透させた

長岡市は凄い!!

市民の活動拠点として、シンボルとして

市民に愛される施設となっているようです!!

市民参加のまちづくりの重要性を実感しました!!




一方で・・・



米沢市はどうでしょうか。

平成19年にポポロ敷地寄付の申し出が

米沢市にあり、そこから市と商工会議所による

中心市街地活性化策の検討が始まりました。

平成22年3月に国土交通大臣へ

都市再生整備計画事業交付金を申請。

同年5月に交付金が認定される。



その後

中心市街地活性化基本計画策定委員会

新市民ギャラリー整備検討委員会

新図書館整備検討委員会

等が設置され、ここからようやく

市民、識者の本格的な意見聴取を開始。



ここまで書けばご理解いただけると思いますが

長岡市では、国に事業認定を受ける前に

それ以前の中心市街地活性化策を策定する前に

市民との協働という大きなテーマを掲げ

その必要性とあり方について

約6年もの歳月をかけて市民と向き合ってきました。

国の認定を受けた後は

市民による反対などなく順調に施設の竣工まで

たどりついたそうです。

つまり

中心市街地活性化に対する当局の思いと市民の思いが

ブレる事のない芯として形成されていた訳です。



計画ありきで市民に意見聴取しても

後の祭り。

市民はあきらめムードとなり、前向きな

意見は数少ないのではないかと思います。

仮に前向きな意見があったとしても

すでに基本計画が定まっておりますので

行政が大きな方向転換をできるはずがありません。

また

芯が定まっていない計画は

簡単に崩壊してしまいます。

場当たり的な対応にもなりがちです。

そんな事を再認識する行政視察でした。





これから米沢では

市立病院の建て替え・道の駅建設

この二つの大事業を抱えております。

しかしこれらも来年3月には基本構想が完成します。



市民の意見を聞きましょう!
市民参画を推進していきましょう!


あの悲劇は二度と繰り返してはならない。