朗読劇「LOVE LETTERS」1日だけの公演が終了しました

ご来場誠にありがとうございました

人生で3本指に入るほどに緊張しました

正直終わったあと放心状態 笑

でも今はすっごく心が穏やかです

アンディの人生を生きれて、メリッサと出会えて幸せだった

本当にそう思います

26年続くこの作品に参加させていただくにあたって

光栄だけど恐れ多いという気持ちもあり

初めて台本を読んだときは読解しきるのに時間がかかりました

が、いざ本読みをしてみて思ったのは

相手を想い、一喜一憂して言葉を交わし合う

それさえあれば物語を紡いでいける、そんな思いです

翻訳・演出の青井先生指導の下、お稽古したのはわずか1日だけ

でも、その時の読み手それぞれが感じるものが大切なのかなって思いました

だからこの物語の主人公はこれを読む人自身なんだなって

青井先生に初めてお会いした時に感じた人としての温かさ

多くを語らないけど愛を持って人と接する懐の深さに

僕は非常に感銘を受けました

その方に終演後にいただいた言葉

「見た目とは相反する表現の仕方、奥深さ、真っ直ぐさ、言葉に対する一喜一憂が素敵で男らしかった」

本当に光栄です

僕が今回演じたアンディ

自分とは性格は真反対だと思うけど

自分のフィルターを通して手紙を読んでみたらメリッサが大好きで愛おしくて

いつもすれ違って、苦しくて

愛するということは無意識で幸せで

とても苦しいんだなって最後の手紙は想いが溢れすぎてしまった

憧れの劇場、そして26年続く名作に出演させていただけたことは

僕の人生の財産です

今の時代「書くこと」は本当に少なくなったかもしれない

だからこそ大切にしていきたいです

自分の許には何も残さず、アナタに全てを届ける

人間として、表現者として、成長していきたい

赤い薔薇が芽吹き、蕾から花へ、そしてしおれて行く

そんな美しき物語

いつまでもずっと語り継がれていきますように

幼いながらに感じた無垢の美しさは、長年かけ純粋な愛となり

しぬほど恋い焦がれた貴女は儚くも僕の手紙の届かぬところへいってしまった

今更だけどありがとう、ごめんね

貴女の幸福を祈ります

さようなら

『LOVE LETTERS』アンディー役
植田圭輔