先日仕事の合間を縫って、国際フォーラムへ
『赤と黒のサムライ魂』を観てきました。

久しぶりに父の舞台を観ました。
ここ最近は主役よりトメでの舞台が多く、それはそれで私個人としてはかなり好きだった。

主役は座組を引っ張るが、トメは座組を下から支える…そんな感じで重厚感のある父の芝居が好きだった。

今回の作品は主役。
その立ち位置を観ていたら、
『引っ張りながら支えていました』

父は現在82才。言うまでもなく時代劇を知り尽くし所作・立ち姿・刀の差し方・時代劇の間…など文句の付けようがない。
平伏する場面なんか背中がピシッと伸び、実に美しい正座をしていました。

何より、勘所が抜群です。
これが時代劇の見せ方であり、芝居であり、話し方の間…屋根から落ちる雨だれが一瞬止まりポツリと落ちるような絶妙な間を持っでいます。
それが時代劇の、そして殺陣の味です。

今回は京本政樹さんと初共演。
こちらも時代劇長いベテランです。
楽屋で久しぶりに雑談しましたが、父と京本さんの2人の場面が実に効いていてラストに繋がって行くのが泣けます。

この芝居は観ておいて良かった。

父の全ての挙動を目に焼き付けて来ました。