Tokyo Motoristで別注したMax Fritzの白いブーツが発売されました~。
じつは僕がMax Fritsに“白いブーツ”を別注したのは2度目。最初に別注した白ブーツは、僕が「MOTO NAVI」の企画などでオーダーしたモノのなかでも、ひときわ思い出深いアイテムだ。
通常、オートバイ用のブーツと言うと黒か茶、と決まっているのだが、僕はずっと「白いブーツがほしいなあ」と思っていた。そのきっかけとなったのは、じつは2001年に発行した『MOTO NAVI』の創刊号での取材だった。
その号の表紙にもなった“沖縄ツーリング”で、モデルをつとめてくれたのは俳優の鈴木一真さん。そのさいのウェアは彼が自分じしんで用意したのだが、そのときブルーのデニムに合わせて履いていた白いブーツがとてもカッコよかったのだ。
洋服好きの一真さんは自らファッションブランドも主宰していて、そのブーツも確か彼のブランドのモノだったと思う。「バイクに白いブーツはカッコいい」と気付かされたのは、まさにそのときだった。
その数年後、Max Fritzへの別注が叶い、僕は念願の白いブーツを手に入れることができたのだが、だいぶ履き込んだ結果、かなりくたびれてしまい、数年前にお役御免となった。いや、白いブーツだから汚れるのは当たり前で、それはそれで“味”になるのでいいのだけど、結局数年しか履けなかったのは、僕がちゃんとケアせず履きっぱなしにしたせいで、今ではそれを後悔している。
そして今回、あらためてMax Fritzに「白いブーツ」の別注が叶った。クラシカルなメダリオンなどの意匠は前回のイメージを残しながら、デザイン、ジップの位置、ソールなど、全体にブラッシュアップされている。
今回、完成したブーツを履いてみたが、やはり履くだけでグッと“お洒落”な雰囲気になる。白いブーツは「汚れる」「合わせるのが難しい」という声も聞くけれども、ブラックやブルーのデニムに合わせて、ガンガン履いてくれればいいと思う。そして多少の汚れは気にしなくていい。むしろ新品の真っ白な状態よりも、少しキズや汚れが付いたぐらいのほうがいい雰囲気になると思う。
ただし、履きっぱなしではダメなのである。拭いたり磨いたりのケアをしてこそ、キズや汚れが“味”になるのだ。僕も前回の反省を活かして、今回の白ブーツはしっかりケアして、それこそ“一生モノ”として履き込めるように育てていきたいと思っている。