じっくり乗ったことがなかったので、よい機会でした!
あらためて見た瞬間に思ったのは「立派だな!」ってこと。
サイズ感だと、310ccのシングルエンジン、って感じはしませんね。
またがるときも173cmの僕でヨイショ!という感じ。
でも車重が軽いから不安はない。
シートがえぐれてるから、脚つきも悪くない。170cm前後ある人なら、
ぜんぜん問題ないと思います。
あ、でも隣に止まってた兄貴分の「GS」を見たら、
それに比べると、あー、これでも小さいんだな……と思いましたが(笑)
長年この仕事をしていて、バイクやクルマに何百台と乗っていると、
乗りはじめてすぐ「あ、これいいな」とか「これ、うーん、いまいち」と感じます。
で、それって結構当たってるのです。
いろんな店で、いろんな料理を食べてる人の舌が肥えてくるのと同じで、
さすがにそういう「直感」が養われるのだけど、
このG310GSは、走り出した瞬間「いいな」と思った。
バイクが思い通りに動くと言うか、自分の意志とバイクの動きに「違和感」がない。
乗りやすく、ラクなバイクだと思いました。
今回、100kmちょっとぐらい走りましたが「いいバイク」という印象は変わらず。
一般道でも、高速でも不足ありません。
とはいえ300クラスの単気筒だから、パワーはそれほどない。
回転はスムーズだけど、ビーーンとモーターみたいに回る感じで
“鼓動感”とかはありません。あくまで“動力源”という感じ。
だから「BMW」というブランドを考えると、
エンジンのフィーリングなどはちょっとチープかなと思うけど、
いっぽうで車体、足まわり、サスペンションとかは安っぽさがない。
ちゃんと“GSシリーズの末弟”として期待されるモノはもってるなと。
今回G310GSに乗りながら「このバイクをなんと例えよう?」と考えてたんだけど、
そこで思いついたのが「スマホで観るハリウッド映画」というもの。
わかりにくい?(笑)
つまり、ちゃんと楽しめます。エンターテイメントは感じられる。
ただし、劇場で観たときの“迫力”とか“サウンド”とか、
終わったときの余韻とか、そういうものまでは感じられない。
だから大作映画を「映画館で楽しみたい」と思うなら、
やはり兄貴分のGSに乗らないと得られないものはある。
とはいえ、街なかで乗ったり、駐車すること考えたり、
あとはビギナーや女性が取り回しを考えるなら、
G310GSでちゃんと楽しめると思うし、不足もないと思う。
なんてことを考えました。
とはいえ、税込み68万円という価格は「リーズナブル」だと思います。
だって国産の250ccだってもっと高いからね、いまどきは。
そういう意味では、すごくいいバイクです。
カッコいいしね。