1995年8月11日両国国技館、G1クライマックス公式戦、武藤敬司対越中詩郎

A・B各ブロック4人ずつ計8名で争われた1995年G1クライマックス初日で組まれた新日本プロレス大エースの武藤さんと反体制「平成維震軍」リーダー越中さんの対決。

まず、越中さんの入場のタメが良い。そして、曲が一番盛り上がるところでガウンにハチマキで小走りで姿を現した。セコンドの齋藤彰俊さんによって「覇」の旗が振られているのも良い。

越中さんのあとにはIWGP王者の武藤さんが堂々入場。会場ボルテージがまた一気に上がる。

試合は雪崩式フランケンをパワーボムで返した越中さんに流れがいき、ドラゴンスープレックスにパワーボム連発で越中さんが勝利!

勝った越中さんを平成維震軍のメンバーが祝福の肩車!「覇」の旗が振られる。客席から歓喜の物が飛ぶ。

G1初日に勝利しただけで、優勝したわけではない。ただ、その頃の武藤さんに土をつけたというのはそれほど大きいこと。

陰と陽の対決というか、実力者が報われた瞬間。

しかし、なかなかうまくいかないものでその後のリーグ戦を消化して、越中さんは決勝に進めず、結果、武藤さんがG1優勝。そこにもドラマがあった。