何度も見た、大好きな思い出の試合を熱く語るシリーズ。

今回は


96世界最強タッグ決定リーグ戦優勝決定戦

三沢光晴、秋山準対川田利明、田上明

この試合は当時、マイビデオデッキを持っていなかったので録画予約をしていなくて、後に週刊プロレスで読んだ時に「この試合観たい!」となり、池袋のプロレスショップ「レッスル」に、VAPから発売されているこの試合の入ったビデオを注文した。

もう何度見たかわからない試合。好きなシーンがありすぎる。

まず、96年の最強タッグは二回戦総当たりリーグ戦という過酷な日程。

そして決勝の試合は川田さんと秋山さんの意地の攻防から熱くなり、両チーム仕掛けが早く、タイガードライバー、パワーボム、垂直落下式ブレーンバスターなど序盤から凄い事になっている。

中盤、三沢さんと川田さんの意地の張り合いからの三沢さんの投げっぱなしジャーマンで川田さんが脳天から落下。ここから場内さらにヒートアップ。

川田さんが孤立した瞬間、「三沢秋山組のチャンスだ!いけ!」という客席の盛り上がりが熱い。

ここから、三沢さん秋山さんの連続ジャーマン。しかし、これを食らいながらも立った川田さんがフラフラ
しながら執念で場外に逃げる。

リングに戻した三沢さんがとどめのタイガースープレックス85を狙うところを田上さんがカットして、ここから田上火山大爆発!
三沢さんにランニングネックブリーカーを決めると、
福澤アナの「これが田上の生きる道!」の実況と共に、秋山さんにとんでもない高さの断崖喉輪地獄落とし!


エプロンから場外に叩きつけられた秋山さんの「ビシャン!」という音が衝撃的だ。しばらくして「絶対やばいよ。」という客席の声も入っている。

ここから三沢さんが孤軍奮闘し、川田田上組の猛攻を受け続けながらも驚異の粘り。

耐え続ける三沢さんに断崖喉輪落としを食らいながらも秋山さんが立ってきてカットに入るが、その秋山さんに川田さんが今度は高速デンジャラスバックドロップ!


首が曲がりながら頭から落ちた秋山さんが思わず胸を抑える壮絶なシーン。

馬場さんも「これじゃ首が折れちゃうますよ。」と解説。

福澤アナも「言葉はいらないこの熱闘!ザ・ファイナル!」

この後も三沢さんが川田さんの2発目のパワーボムも返す粘りを見せるが、聖鬼軍はまず倒れてる秋山さんにダメ押しと、起こした田上さんが羽交い締めにしての川田さんのジャンピングハイキック。力なく倒れた秋山さんの頭がロープに落ちる。

そして、川田さんが攻め、三沢さんが返すと田上さんが入って喉輪落としで再び川田さんが攻めるという、反撃しようがない状態から、3発目のパワーボムで川田さんが三沢さんにフォール勝ち。31分37秒の死闘だった。

とにかく攻めのえげつなさ、受けの壮絶さ。「プロレスラーすげえ!」と少年心に響き、それからずっと観ているのでやはり100回以上は観ている試合だろう。

最高の試合だ。