言語の修得が脳に与える影響




現在の世界においては、
国際化が進み、

1人の人が何カ国語も話したり、
公用語の他に社内用語として英語を置いている企業もあり、
日本もその流れの下、
着々とグローバル化が進んでいます。



また、
スマホのアプリで以前よりもはるかに簡単に他言語を話す人と
コミュニーションを取れるようになり、
もはや人間が他の言語を話せるということが、
それほどの価値を持たない社会にもなりつつあります。



これからの社会を考えたときに、
テクノロジーの進歩によって、
他言語を話す人との意思疎通がより簡単になるのは間違いないことですが、

やはり、
他の国の言語を学ぶということは、
人間にとって様々なメリットをもたらしてくれるようです。




それは、
人間の脳の能力そのものを上げてくれるというものです。


これまでにも、
母国語以外の言語を学ぶことで、
認知症の予防であったり、
「脳力」の向上など、様々なメリットをもたらすことが知られていましたが、

数多くの研究機関が同様の研究結果を報告し、
それらの報告が疑うに値しないことであるということは、
まず間違いのないことであると思います。




具体的に研究の内容としては、
母国語以外の言語を学んでいる子供は、
算数、読解、語彙力のテストでよい成績を残す傾向があることが分かって来ています。


また、
一覧や配列の記憶能力が高いこと、
そして不必要な情報を振り分けて、
本当に必要な情報だけを抜き出す能力に優れる傾向があり、
これは文法を学ぶうちに鍛えられたのだろうと考えられています。






さらに、
子供に限らず、他言語話者は、
決断能力に優れていたり、
条件づけやフレーミング技術による思考の誘導への耐性が高いこと、

そして、
現金とクレジットカードのお金をきちんと認識して、
上手に使う能力に優れていることがわかってきています。



これらの現象が見られる原因はおそらく、
自分の母国語とは異なる言語を話すことで、
ある種の「心理的距離感」が生まれ、
感情に左右されにくい論理的な思考能力が発達するに至ったのだろうと考えられています。




また、
実際に外国語を学ばせ、
学習前と学習後の脳内をMRIスキャンしてみると、
脳内ネットワークをつなぐ神経が物理的に発達していたとのこと。



頭の能力は、
この神経細胞の密度、繋がりの良さで決まるであろうと考えられていますので、
実際に他言語を学ぶ人が、
頭が良くなるというのは物理的に見ても正当性がありますね。




成人以降に学び始めた言語であっても、
それは脳力の向上に役立ちます。


例えば、
多言語を学ぶ人は認知症にかかりにくくなったり、
発症そのものが通常の人に比べて遅いなど、
私たちが健康に生きれる寿命を長くしてくれるようです。




さらに、
同研究のバック博士は、他言語話者は、
認知能力低下を防止するのには、
教育レベルや知識力の高さよりも、
第2言語を学んでいるかどうかの方が影響を及ぼしていると述べています。



他言語を学習するメリットはそれだけにとどまりません。



他言語を学習している人は、
特定のシーンを見つけたり、リストの中から名前を見つけるなどの、
「視覚タスク」に優れること、





そして、
マルチタスク作業に秀でている傾向があり、
これは他言語を学ぶときに母国語との間をメンタル的に行ったり来たりすることで、
養われた能力であると考えられています。



いかがでしょうかはてなマーク


他言語を学ぶメリットはかなり大きいことがわかるかと思います。



実際、
僕も現在英語を学習中なのは幾度かこのブログでも書いてきましたが、
英語の他にもドイツ語を学んでいます。



英語は現在スピーキング、リスニングの能力を鍛えることが主で、
単語力の不足が問題として感じていますが、
もう少しドイツ語が落ち着いたら、
本格的に英語を学び直したいと考えています。



また、
ドイツ語を学ぶメリットも大きく、
英語と似ている部分も日本語と似ている部分もあり、
学習していく中で頭に負荷がかかり、
鍛えられているのであろうということは実感としてあります。


ドイツ語の修得はもちろんですが、
実際自分の周りには英語のスピーカーが多いので、
そちらをもっと流暢に話せるようになれるよう頑張りたいと思いますビックリマーク




外国語の学習において、
1番のネックとなるのが、
自分の周りに聞ける人がいない、
話せる人がいないということですが、

それはコミュニティに参加することであったり、
ネットを介してコミュニケーションを取ることで、
解決できるものですね。



自分の環境が悪いからと言って、
それを出来ない原因にはしたくないものですね。



これからも精進して参りたいと思いますアップ



みなさんもぜひ、
他言語の修得を目指して頑張りましょう。


それでは、また!


ご愛読ありがとうございます(^O^)/