3月3日はお雛祭りの日、

五節供の一つである上巳の節供です。

 

 

雛人形の段飾りで、男雛と女雛の次の段には、

三人官女を飾ります。

この三人官女はそれぞれ何を持っているかに

ついて、触れてみたいと思います。

 

向かって右の女官の持ち物は、

長柄(ながえ)です。

本酌とも呼び、

この長柄から盃にお酒が注がれます。

 

向かって真中の女官の持ち物は、

島台または三方です。

島台は州浜台とも呼ばれ、

州(しま)の海辺のさまを表しています。

島をかたどった台の上に蓬莱山、

さらにその上に松竹梅、鶴亀、

翁(おきな)と嫗(おうな)などを取り

合わせて飾ります。

これは単なる飾りではなく、

盃を置く台でもあるのです。

三方の場合も、上には盃が置かれます。

 

向かって左の女官の持ち物は、

提子(ひさげ)です。

長柄に入っているお酒の量が少なくなると、

提子から長柄にお酒を加えることから、

加えとも呼びます。

前述の通り、盃に直接お酒を注ぐのは長柄で

あり、提子から注ぐことはありません。

 

このように、すべての人形には意味があります。

 

さて、平安時代は小さな紙の人形を用いる

ひいな遊びがありました。

また、紙や植物でつくった形代(かたしろ)で

身体をなでて穢(けが)れをはらい、

それを水に流すという行事もあり、

これらが融合して雛人形の原型が作られました。

 

 

雛人形の歴史や意味などを理解すると、

雛飾りを見るさいの楽しみ方に変化があるのでは

ないでしょうか。

 

3月3日の節供は、穢れをはらい、

大切な節目の日として過ごしましょう。