「成城学園⑸ 成城学園の魅力」第六章 無宗教系附属編(47) | 幼児受験プランナー 島村美輝のブログ

幼児受験プランナー 島村美輝のブログ

国公立や私立の有名幼稚園や小学校に合格するためには幼児教室選びがきわめて重要です。受験界の裏も表も知り尽くし、有名幼稚園や小学校に豊富な人脈を持つ東京・麹町の「慶進会」塾長島村美輝が、合格するためのノウハウをお話します。

連載 幼稚園・小学校受験合格バイブル

「成城学園⑸」 第六章無宗教系附属編(47)


成城学園の考査

 

幼稚園は三年保育のみの受験となって、保護者属性の一致が合格条件としてより強くなったように思います。

出身者や紹介者の合格が実際は少ない青山学院や学習院幼稚園と違って、成城学園幼稚園は極めて縁故色の強い選び方を続けてきたことは否定できません。子供はお預かりしてから成城色に染めれば良いので、紹介者を通じて設けられた事前面接や本番の面接で、とにかく成城と属性の合う保護者のみを選ぼうとしています。


長年の受験指導で成城幼稚園受験の様々なケースを見てきましたが、成城学園だからこそのものも多々ありました。それぞれの詳細をお伝えするわけには参りませんが、とにかく成城学園は絶大なファンに支えられている事だけは申しあげられます。

初等科の受験は長年に亘り、面接一日、個別中心の考査二日。計三日間の型式を続けています。この個別考査中心の受験は学習院も同様ですが、成城学園は出題数が圧倒的に多いのが特徴です。大きく分けて以下のように大別されます。


 生活力 ②記憶力 ③言語能力 ④創作力 ⑤推理能力

以上の分野を中心にマンツーマン型式の個別テストを行います。三十問以上出題されることも多く、二日間校で集団考査をほとんど行わない学校は珍しいので特徴的な考査です。個別考査は言葉や具体物を利用した出題なので難度の高い出題は不向きですが、広い分野の出題を通じて、「育ちと人間性の魅力」を目前で確認しながら進められる良さがあります。人柄の良さを重視する成城学園には最も適切な考査方法の気がします。


例年第一子の合格者の平均点は六十%程度ですから決して簡単ではありませんし、生活を通じて他者と堂々と対話ができる子供に育てあげる必要があります。ただ運動や絵画造形系の出題率は極めて低く、知的な分野中心へ偏った出題となっています。

受験準備で保護者が戸惑うのは、個別型式の問題に対しての十分な用意でしょう。言語や創作系出題以外の大半はペーパー問題をベースに焼直せば準備可能です。用意の仕方について悩まれたら遠慮なくお問い合わせください。


現代では貴重な人的環境を持つ成城学園。人材の広がりを妨げる男子競争率の低さが気になりますが、ワンキャンパスの魅力は今も維持しています。目先を考えず、大らかな育ちをさせたい経営者家庭にお勧めの附属です。



                                                  

         麹町慶進会 塾長 島村 美輝

        
   〒102-0084 東京都千代田区二番町9-2日興ロイヤルパレスB1
               
           Tel 03-3265-7774 / Fax 03-3230-4737
                                              
         http://www.keishinkai.ne.jp/