Monoxerは本当に優れたツールです。




教育用ツールの類は

それこそ何十年も前から

いろんなものが出ていますが


このMonoxerが

他のツールと大きく違う点

そして

僕が一番気に入っている点が


Monoxerはその仕組み(プラットフォーム)を提供するだけ


という部分です。


Monoxerは

「覚えやすい」だけでなく

「忘れにくい」まで踏み込んだ記憶アプリです。



Monoxerには、問題は、原則ついてきません。

すぐに使える購入可能な有料コンテンツもあるのですが


基本的には

ユーザー(塾)が中身の問題を用意します。


その「用意する」の選択肢の中に

先ほども書いた通り

①有料コンテンツを買う

もあるのですが


螢雪学舎は

②自分で作る

を選択し、日々、その制作に没頭しています。


生徒には休講日がありますが

僕に休みの日なんかありません。


毎日12〜16時間くらいは

この作業に追われています。


適当にやれば

もっと楽ちんな手もあるのかも知れませんが


妥協ができない僕の性格では

毎日のこの作業をやめるわけにはいきません。


市販の問題は

どうしても痒いところに手が届きません。


ここの問題はもっと欲しい。

ここの問題はいらない。

質問の仕方が気に入らない。

用意された答えが、この辺で使ってる教科書と表現が違う。


そういう細かな要求を満たそうとすると

どうしても自作の道しかありません。


しかし、これが大変な作業です´д` ;


問題は

PCのスプレッドシートで作ります。



問題文と正解

誤答も用意します。


こういう表を作ったら

アプリに取り込みます。


生徒側の画面はこうなります。




図が必要な場合も多くあります。


そうなったら自分で書かないといけません。

web上の拾い画は

著作権法に抵触してしまいます。


57歳のおっさんが、昼となく夜となく

↓こういうのを「お絵描き」します。



あんまり楽しくない「お絵描き」ですが

あるとないとじゃ「あった方がいい」ものは

書かずにはいられません。




そうしてアプリに取り込むと

生徒の手元では↓こうなります。




Monoxerのもう一ついいところは

質問と答えが「裏表の関係」になっていても

ガンガン入れることができるという点です。


例えば

「空海」というワードを問題にして

「真言宗」を正解にする問題と


「真言宗」というワードを問題にして

「空海」を正解にする問題と


紙をメディアにした問題集ならば

同時に載せることはできません。


上の問題を見れば

下の問題の答えが書いてある

…という事態になるからです。


だから、編集者は

どちらか一方を選んで片方を捨てることになります。


それに

このような裏表の問題をぜんぶ並べていったら

1冊の問題集が

百科事典(←死語に近いですが)のようなサイズになってしまうでしょう。


でもMonoxerならそんな心配はありません。


例えばフランスの問題で

↓これは正解がB



でもこの問題では

↓正解は「フランス」



↓そしてこれも「フランス」



フランスが正解になっている問題は他にもいくつかあります。


一つの正解に対して

様々な質問を浴びせた方が理解も深まるし

忘れにくくなることは容易に想像できます。


いいでしょ?これ。


しかも

生徒たちが受けたテストで

過去になかった新傾向の問題が出たときや

生徒たちの多くが間違えたような問題が出てきたときは


もう

その日のうちにMonoxerの中に反映させてしまいます。


だから

螢雪学舎のMonoxerは

どんどん進化し、深化するんです。


でもこれ

軽々言うほど簡単ではないんですよ。


受験生がこれで勉強するんですから

絶対に間違ってはいけません。

これにはすごく気を遣います。


だから

何時間もかけて出来上がった問題を

生徒に提供する前に

僕が全問試運転しないといけません。


どんなに気をつけていても

ヒューマンエラーはありますので

この試運転で修正が必要になることはしょっちゅうです。


でも、おかげで

生徒の手元に渡るときには

間違いが残っていることはほぼありませんよ。

ご安心を。


しかもこれだけじゃないんです。


今ここで「地理」の話をしていますが

社会は「歴史」も「公民」もあります。


英語も「1年」「2年」「3年」

理科も「1年」「2年」「3年」

とあり


その全部を僕が自作しています。

(数学だけは、この記憶アプリは使っていません)


現時点でも

1教科で1,000問を超えている教科もたくさんあるので

教科書9冊分だと、もうすでに「万」の単位に届いているはずです。

(ちゃんと調べればわかるけど)


あとどれくらいがんばれば

少し楽になるのかな。


でも、ディズニーランドじゃありませんが

これは一生、真の意味で「完成」はしないのかも知れません。


日々手を加えて

どんどん進化・深化を続けていくのだと思います。


今の出来栄えですか?

もう相当良くなってますよ。

今の時点でも完成度は相当高いです。


「永遠に未完成」を公言するディズニーランドが

たくさんのゲストを笑顔にさせるのと同じです。


ちょっと例えの格が違いすぎるけど(^^;;