バンダイの超合金魂、鉄人28号です。
 色々と批判もあるようですが、今、鉄人が合金で、手頃なサイズで入手できるのは良いことだとは思います。
 アニメはあんまり見ないのですが、鉄人は子供の頃に、サンデーコミックス版を読んで、大好きでした。当然おもちゃも欲しくなりますが、さすがにぼくの頃は、もう鉄人のおもちゃは売っていませんでした。
 ポピーの超合金の名作シリーズで、鉄人がアトムと一緒に発売されたのは、そんな頃でした。


 鉄人はそのお話しと設定が、実に《そそる》もので、父親が免許を取って、マイカーを購入するのが、今思うとスゴイぼくの時代に、すでに少年探偵(!)が車を運転して、けん銃をも所持している事や、豪邸にひとり暮らしをしているなど、さして違和感もなく、実に驚いたものでした。めくるめくスパイ戦、鉄人をめぐる攻防、鉄人のその出次など、のちの横山作品にもあるように、いちいち設定されていて、唸らされたものでした。それは手塚作品もそうですが。


 側面。フラッシュをたいてみました。腕のつけねに注目。ここは3次元解釈の見せ所。後述します。横顔は中期以降ですね。腕輪に金メッキ。素晴らしいです。足は爪先に可動部。ロケットのベルトは面いちにされています。たしかにそうでないと、あのロケットの馬力では、ロケットだけが飛んでいってしまいますね。というのも後述します。


 後ろ姿。ロケットのサイズ。素晴らしいですね。納得します。XXX団(?)はなぜこんな高出力のロケットを開発したのでしたっけ?忘れてしまっています。


 顔アップ。残念、似ていませんね。横山画ではないですね。小澤さとる先生でもない。未見ですが、今川さんだとか。不勉強ですみません。エプロンも横山先生とは違いますね。


 碗部。二の腕にテーパーがかかっているのがお分かりでしょうか。素晴らしいですね。肩のアンコ、大きすぎます。しかしこうして、肩関節を隠しているのですね。そうしないと、胴体から直接生やすか、アンコから肩が飛び出た形にしかなりえません。


 頭頂部、エプロンアップ。首に関節はありませんので、可動しません。正解です。たしかに原作にも横や上を向いているシーンはありますが、ぎょっとします。それくらい珍しく、鉄人は基本前を向いたままですね。
 この塗装が素晴らしい。金属の焼き付け塗装のような仕上がりです。グラデーション塗装ですね。単調にならないような塗装をされた鉄人のおもちゃは他に知りません。
 このてっちん感。ほんとに鉄人のような塗装です。亜鉛ですが。陸自の戦車のキューポラを見学した時に、ほんとに鉄で、その感じに似ています。


 ロケットは外せて、更にベルトも外せ、ロケットのカバーも外せて内部が見れます。このメカギミックも素晴らしい。ポピニカや超合金、タカトクのサイボーグ009のZキャラクター合金にあったような、楽しい遊び心ですね。少年だとここで、いろいろと遊びますね。あーでもない、こうでもない、と。敷島博士になれる瞬間です。


 更に、上半身と下半身にわかれます。上半身に電池が仕込めます。目の点灯用です。
 ベルトを外したあとの上半身をご覧下さい。ちゃんと削り込んであります。しかも下地が露出したように造形されていて、塗装も別にされています。素晴らしい。こうして削り込まないと、鉄人の砲弾型体型では滑って、高出力ロケットだけが飛んでいくのです。ここまで作り込んだ鉄人のおもちゃはありません。スゴイ。


 マーミットの重合金、鉄人28号前期型と。まったく違って面白いですね。おなじ鉄のブルーイング処理された鉄人の、ちょっとした色表現の解釈
違い。魂版はグラデーションで、マーミットはベタ。魂の塗装は素晴らしいです。が、マーミット版合金鉄人は素晴らしいです。原作前期まんまですね。肩のアンコのサイズを原作ママにすると、このように肩関節が飛び出てしまうのです。3次元解釈。ここ以外は大変よく出来ています。これはまた後日。機会があれば。


 ポピーの名作鉄人はとうとう入手が叶いませんでした。ジャンクででも構わないのですが、めったに出ないですね。
 こうして手にとって、往時を感じてくれ、そのための本体サイズ比率アップだ、との触れ込みなんですよね、魂は。ええ、確かに幼少に握るとこんな感じだったでしょうね。
 大変よく出来た鉄人だと思います。ただやはり言われているように、横山鉄人ではないのですね。今川鉄人なのでしょう。しかし若い方々があの最新アニメをご覧になって、これに飛びついたでしょうか。ターゲットはやはりぼくから10上までの先輩方だと思います。ただぼくらから上はアニメは見ませんよ。やはり。ですから、致し方のないことだったのでしょうね。若い方々に受け入れられる、ブラッシュアップした鉄人が。
 しかし、今の世に鉄人を作って戴けて大変嬉しいです。感謝致します。