よく警察で腐敗が一番酷いのはどこかという話になると、大阪府警、北海道警、神奈川県警の三道府県警の名前が挙がりますが、これら三道府県警を押さえて頂点に君臨しているのは、ダントツで愛知県警です。

 

 どこから話していいのか、どうまとめていいのか、考えてしまいますが、とりあえずお話させて頂きます。

 

 あと漏れがある可能性もありますので、その場合は御容赦下さい。

 

 まずどの話から始めていいのかわかりませんが、とりあえず愛知県警の悪名が轟いたのは、六代目山口組の出身母体となった指定山口組系弘道会(名古屋市中村区宿跡町)との癒着の問題ですよね。

 

 この事件では捜査一課で殺人事件を担当しているエース捜査官の警部が逮捕されるという余りにも衝撃的な報道が駆け巡った為、弘道会は愛知県警のそんな奥深くまで侵入しているのかと大騒ぎになりました。

 

 

 

 

 この事件も、真面目な警察官は弘道会から家族に危害を加えると脅されたり、尾行や嫌がらせをされたりして、非常に大変な思いをしているのに、弘道会と繋がっている警察官、県警幹部らは美味しい思いをしているという、嫌な構図になっています。

 

 県警と弘道会との癒着に関しては、インターネット上ではろくでもない噂が大量に飛び交っています。

 

 例えば、逮捕者以外にも若い頃から弘道会に目を掛けられて、警部に昇任した者がいる、警察署長が裏で弘道会と繋がっている、愛知県警はフロント企業の認定を恣意的に行い、弘道会と繋がりのある企業を巧みにフロント企業から外す事で、天下りして甘い汁を吸っている、等々。

 

 全てが事実だとは言いませんが、飛び交っている噂の内容が余りにも詳細で、県警を陥れる為に嘘八百を並べ立てているだけとはとても思えない事から、一部は事実なのではないかと考えています。

 

 つまり、マスコミが報道した弘道会と愛知県警との癒着の問題はあくまでも氷山の一角に過ぎないという事です。

 

 こちらは噂ではありませんが、特定の大学、特定の高校出身者(学校名は存じていますが、学校側に実害が出る恐れがあるので名前は控えさせて頂きます)が県警内部で派閥を作っていて、その大学や高校の出身者が、卒業生の繋がりで、県警警察官となっていた者と繋がりを持とうとする形で癒着が生じていた、とか、山口組内部に専門の部隊的なものが編成され、組織的に警察官を尾行して、住所を特定したり、脅しの材料として警察官の家族に関する個人情報を収集していた、といった手口が明らかになっていますので、弘道会は相当広範囲に県警に侵食しており、弱みを握られた幹部の中には、懲戒免職に怯えて、弘道会の言いなりになっていた者もかなりの数に達していたのではないかと考えられます(上層部の幹部とて当然例外ではありません)。

 

 この点は下記の記事での稲葉氏の指摘が当たっています。

 

 倉木被告は13年9月に逮捕され、その後も再逮捕と追起訴が繰り返されたが、一部の容疑は認めながらも「組織に迷惑をかけて申し訳ないが、『ここまでするのか』という気持ちがある」などと明かして注目されていた。2014年11月21日に行われた公判でも、「情報の照会を頼まれたのは風俗業者の代表ではなく、代表と面識のある現職警官からだ」「警察内はまだ暴力団関係者と癒着している人間が多数いるのに、なぜ私だけなのか」などと反論したことを11月22日付の中日新聞が報じた。

 ヤクザと警察の癒着などあってはならないことであり、事実とすれば看過できない。

 しかし、「(ヤクザと警察の)癒着は組織的なもの。倉木さんが単独で弘道会に接していることは絶対にない」と断言する人物がいる。北海道警察元警部の稲葉圭昭氏だ。

 

引用元:上記の記事

 

 警察庁が完全に膿を出し切らず、一定のラインで弘道会との癒着問題は解決した事にして手仕舞いしたのは、癒着の根が余りにも深く、全てを白日の下に晒すと、愛知県警が解体されてしまうからだ、等と囁く人達すらいる有様です。

 

 この時点で明らかに大阪府警、北海道警、神奈川県警の三道府県警を遥かに超越しているのですが、これだけじゃないんですよ。

 

 直近で愛知県警の悪評を広めたのは、交通事故を起こしたパトカーのドライブレコーダーの音声ファイルを消去した上、事故被害者の名古屋市民から起こされている国賠訴訟に対して、事故時にパトカーはサイレンを鳴らしていた、音声ファイルがないのは録音機能がなかったからだ、等と訴務官(県警監察官室所属の警察幹部)が裁判所相手に嘘を吐き、被害者に反訴した事件と、岡崎警察署で精神障害者を集団リンチの上、殺害してしまった凄惨な事件です。

 

 

 

 

 パトカーのドラレコの件は大騒動になったので覚えている方も多いと思いますが、簡単にするとこんな感じです。

 

  1. 警察官が運転するパトカーがワゴン車と交通事故を起こす
  2. 事故被害者の名古屋市民が県(≒県警)を相手取って国賠訴訟を起こす
  3. パトカーのドライブレコーダーの音声ファイルが消去される
  4. パトカーの運転手である警察官は「サイレンを鳴らしていた」と証言
  5. 県側は被告側指定代理人(監察官室警察官)名義の報告書で「録音機能は使用していなかったので最初から音声ファイルは無い」と主張
  6. ワゴン車を運転していた被害者に対して損害賠償を求める反訴を行う
  7. 裁判官が動画のバイナリデータの音声部分が不自然に整いすぎていると不審に思い県警に事情の説明を求める
  8. 県警が音声ファイルの件はミスだと主張し、反訴を取り下げる
  9. 県警側はあくまでも「ミス」であるとし、一連の出来事の真相を調査して公表する事をしなかった
 
 本当に出鱈目もいいところですが、こういう想像を絶する不正を監察官室が関与する形で行いました。
 
 岡崎警察署の集団リンチ殺事件は、障害者に対する差別意識から、岡崎署員らが集団でイジメのような事をやって、死に至らしめたという最低最悪の事件です。
 
 何故この問題が大騒動になったのかというと、実はこの被害に遭った男性が交通事故の後遺症で統合失調症を発症し、その後、努力を重ねて就労して一人暮らしするところまで回復したという苦労人だった為で、そんな人を相手に差別感情を拗らせた警察官らが集団リンチして殺害したというので、「お前達は一体何をやっているんだ!」と県民が大激怒したのです。
 
 被害者の素性が報道された事で県民世論が沸騰し、流石に拙いと思った愛知県警側も、関与した警察官ら全員を厳罰に処すと公言していたのですが、実際には物凄く甘く処分と処罰だけで終わり、事件後に言っていた主張はどこに消えたのかと、呆れ果てられたというどうしようもない話です。

  この件は当ブログでも記事にしていますので、そちらでも書いたのですが、どのような嫌疑で逮捕状を請求して捜査するかの権限は警察が持っていますから、警察が軽い量刑が出るようにとか、不起訴処分になるようにとか、徹底して手心を加えた形で捜査を行えば、その通りの軽い処分や処罰で済んでしまうわけです。

 

 検察審査会も基本的には警察が収集してきた証拠を元に、検察官の不起訴処分が正当であったかを審査しているだけですから、その前の段階の逮捕嫌疑の罪名罰条が古い処分や処罰で済むように誘導されていて、それに沿った捜査で収集させた証拠を材料として審査したところで、検察課の不起訴処分が相当と出るのは当然の結果でしかありません。

 

 こんな馬鹿馬鹿しい茶番はないですよ。

 

 だから県警は岡崎警察署の署員らを庇って、軽い処分と処罰で済むように誘導しただけの話です。

 

 どれだけ愛知県警が内部から腐りきっているのか、十分伝わっていると思います。

 

 愛知県警の不祥事隠しは、今に始まったものではないのです。

 

愛知県警は不祥事の総合商社なのか
2012年11月2日(金)10時0分配信 日刊ゲンダイ

<すでに今年の懲戒16人>

 愛知県警でまた不祥事が発覚した。

 昨年、警察学校の教官だった男性3人が、生徒である女性警官に悪質なセクハラ行為をしたとして26日、停職や降格の懲戒処分を受けた。

 県警監察官室によると主任教官(47)と警部補(38)は昨年9月、学校を卒業する警察官40人と旅行をした際、主任は宴席で複数の女性警官の肩や尻を触りまくり、警部補は女性警官が寝ていた部屋に侵入して、空いていた布団に潜り込んだ。

 また別の教官(45)は昨年3月の卒業旅行で、就寝中の女性警官の部屋に入り、体を触ったりいやらしい言葉をかけたりした。

「一般人なら強制わいせつや強姦未遂で逮捕される事件です。女性から被害報告がされていましたが、“身内”だからと甘くなったのでしょう。主任と45歳の教官は停職6カ月で済み、依願退職。警部補は2階級降格で『巡査』になりながらも、平然と警官を続けています。信じられません。さらに許せないのは、県警が処分を発表したのは、愛知のキャバ嬢死体遺棄事件で容疑者2人が逮捕されたのと同じ日。とにかく記事の扱いが小さくなる時機を見て発表したのがミエミエです」(地元紙記者

(以下略)
(日刊ゲンダイ2012年10月30日掲載)

 

 この記事の中に出てくる「地元紙の記者」というのが中日新聞の記者であろう事は容易に想像がつきますが、愛知県警は昔から、不祥事が起きるととにかく隠そうとして、かつ、公表する場合でも、県警へのダメージが最小限になるように小細工をしてくるという徹底ぶりなのです。

 

 監察官室が絡む問題では、実はこんな事件(不祥事)も起きています。

 

「名古屋市に隣接するベッドタウン、東海市の所轄署に勤務する30代前半の巡査長A氏。彼女が県警本部の少し年上の警部補B氏とダブル不倫の末、双方が告訴し合う泥沼の騒動に発展しているんです」

 この県警関係者によれば、2人の出会いは昨年3月、県警内の捜査研修だった。

「2人はここで親しくなり、いつしか男女の関係になってしまった。A巡査長は採用ポスターにも起用されるくらい、県警の中でも美人で有名。夫も名古屋市内にある別の所轄に勤める警察官という同業夫婦です。一方のB警部補は幹部候補生のエリート。お互い既婚者ですが、止められなかったのでしょう」(前出・県警関係者)

 2人の不倫関係は約10か月続いたが、今年1月、B警部補が別れ話を切り出したことで、事態は急展開を迎える。

「妻子のことを考えるとこれ以上関係を続けられない」

 B警部補がそう告げると、A巡査長は別れるなら夫や職場にバラすと言い出したという。

 

「自身の不貞行為を夫や職場に明かすのは、自爆テロのようなものですが、A巡査長は本当に報告してしまった。夫は激怒し、妻の顔面を殴打し、A巡査長は右耳の鼓膜を破る全治6か月の大怪我を負った。A巡査長はその件で勤め先の上長に報告し、夫は書類送検されました。ただ、“夫婦ゲンカの延長”ということで、不起訴処分になった」(同前)

 こうして2人の不貞は県警内に知られるところとなり、それぞれ県警監察官らによる事情聴取が行なわれた。「警察の中の警察」と呼ばれ、組織内の不祥事を調査・処分する監察官を前に、双方が不貞行為を告白。のみならず、A巡査長は不倫の“証拠”まで提出したという。

「2人のベッド写真です。さらには旅行先での混浴写真まで出したとか。自身の裸も写っているわけで、それを組織の上層部に見せるというのは、よほどB警部補に恨みを覚えていたのでしょう」(同前)

 聴取の結果、2人には「所属長訓戒」の処分が下された。業務と関係ないプライベートな事案ということで降格等はなく、“穏便な処分”となったかに見えた。だが、話はさらにこじれていった。

◆2人とも刑事被告人に

 2019年2月、「A巡査長から脅迫を受けた」として、B警部補が県警に被害届を提出したのだ。

 

 A巡査長は名古屋地検に書類送検されたが、不起訴に。さらに8月、B警部補は自身の処分をめぐって、県警を管轄する愛知県に対して国家賠償請求を起こす。訴状には、

〈監察官らが行った不適切異性交際の事実認定は、その調査方法において、社会通念上の相当な限度をはるかに超え、違法行為により収集された違法証拠、自白の強要に基づくものである〉

 と、県警の“不当取り調べ”を訴える主張が子細に綴られていた。

 訴状によれば、聴取・処分を担当した監察官はA巡査長と個人的に親しい関係にあり、脅迫の嫌疑を不問として処分を下したことは不公平であると主張。また、聴取に際して監察官から〈違法行為があった〉として、次のように訴えている。

〈「必要とあらば君の奧さんから聴取する可能性もある(中略)」等と合理的に聴取の必要性を欠く原告の妻等を指して、原告のプライバシーを侵害し、社会的名誉を毀損する旨の脅迫行為をした〉

〈A巡査長の携帯から抽出した原告とA巡査長の私事性的画像等の複数枚を原告に提示し、侮辱、挑発的な聴取をし、原告のプライバシーを著しく侵害した〉

 A巡査長ばかりでなく、県警まで相手に法廷闘争に打って出たわけだが、何とこの2か月後にB警部補も被告になる。10月、A巡査長の夫がB警部補の不貞行為に対する損害賠償請求を起こしたのだ。この民事裁判でB警部補に請求された賠償額は440万円。こうして警察官同士のダブル不倫は、刑事、民事の訴状が飛び交う泥沼に陥ったのである。

 

 本誌は仕事帰りのB警部補を直撃した。「何も話せません」と困惑するB警部補だが、裁判記録を確認していることを告げると、観念したように話し始めた。

「不倫は私の不徳の致すところです。しかし処分は納得できない。はたからは両成敗に見えるかもしれませんが、現実は違う。警察組織では、不倫の発覚は昇格の永久停止を意味します。とりわけ男性に厳しく、来春にも私は交番勤務に左遷される見込みです。一方で彼女は異動もなく、脅迫行為も問題にされていない。

 2人で旅館に宿泊した際、偽名で泊まったことが旅館業法違反に当たるとして、彼女に告訴されました。私も同罪で訴え返し、共に送検されて不起訴になりましたが、私の処分にのみこの件が理由の一つとされている。

 なにより私が納得できないのは、監察官がA巡査長への個人的な私情を優先していることです。私がA巡査長と関係があったとき、彼女はよく監察官からのLINEを見せてくれました。1対1で飲みに誘う文面も多数含まれていた。今回の聴取や処分は、こうした2人の関係が影響したとしか思えません

 A巡査長にも話を聞いたが、何を聞いても無言を貫き通し、去って行った。

 

引用元:上記記事愛知県警、美人巡査長とエリート警部補「泥沼W不倫」の行方 週刊ポスト 2019.12.02 07:00)

 

 監察官が自身と親しい間柄にあった美人警察官に有利に取り計らい、適切な処分をしなかった。

 

 私も警察不祥事に関しては様々なケースを見てきたので、大体、察しがつくようになってきましたが、この「A巡査長の夫がB警部補の不貞行為に対する損害賠償請求を起こした」というのは、明らかに国賠訴訟を起こされた愛知県警からの腹いせ(嫌がらせ目的)の報復でしょう。

 

 A巡査長の夫は記事に「夫も名古屋市内にある別の所轄に勤める警察官という同業夫婦」と出ていますから、監察官室から呼び出されて、B警部補に対する民事訴訟を起こすよう勧められれば、たとえそれが監察官が業務に私情を挟んだ事で引き起こされた国賠訴訟に対する『愛知県警としての報復』であると理解していたとしても、従うほかないでしょう。

 

 名指しはしませんが、この監察官とは別に、ここ10年間の間で、警察署幹部時代に不正を働いた疑いのある警視が監察官に昇進した例もあり、愛知県警では監察官として問題ある人物が登用される恥ずべきケースがごく普通に行われているのです。

 

 なおこの問題が起きたのは2019年の初旬です。

 その頃には既にここまで酷い有様だったのです。

 

 愛知県警の監察官室の異常性はこの一件でおわかり頂けると思いますが、問題はそれだけではありません。

 監察官室は県警上層部の意向を受けて動く組織です。

 監察官室の幹部達が勝手に暴走したわけではありません。

 愛知県警察の組織に関する規則には次のようにあります。

 

(首席監察官)
第五条 警務部に首席監察官を置く。
2 首席監察官は、命を受け、監察に関する事務のうち重要な事項についての企画及び調査に参画し、関係事務を総括整理する。

(監察官室の分掌事務)
第二十条 監察官室においては、次の事務をつかさどる。
一 職員の服務の監察及び業務監察に関すること。
二 職員の事故防止の企画に関すること。
三 表彰及び懲戒に関すること。
四 行政不服審査法(平成二十六年法律第六十八号)の規定による不服申立ての処理に関すること。
五 訟務事案の処理に関すること。
六 本部長が特に命ずる事項の調査に関すること。

(監察官)
第六十七条 警務部に監察官を置く。
2 監察官は、命を受け、監察に関する事務を分掌して処理する。
(訟務官)

第六十八条 警務部に訟務官を置く。
2 訟務官は、命を受け、訟務事案の処理に関する事務を掌理する。
引用元:愛知県警察の組織に関する規則 平成九年三月三十一日 愛知県公安委員会規則第一号

 

 その監察官室が異常行動を公然と取り、汚い手口で報復するという事は、県警上層部自体が異常だという事です。

 

 交通事故を起こしたパトカーのドライブレコーダーの音声ファイルが消去されて、監察官室が「最初から音声ファイルはなかった」、「パトカーは事故当時サイレンを鳴らしていた」と裁判所相手に公然と嘘を吐き、被害者の市民相手に反訴までするという異常行動を取ったのは、ある日突然愛知県警がおかしくなったわけでなく、県警上層部の腐敗がずっと続いていて、それらが露見する事もなく進行し続けていて、問題が起きた事をきっかけとして露見しただけの話なんです。

 

 また、県警警察官による不祥事の中には、重度の人権侵害を引き起こす危険なものも含まれています。

 

名古屋・昭和署の三十代の署員が、実際には補導していない少女を補導したことにして、虚偽の報告書を作成した疑いがあることが、捜査関係者への取材で分かった。愛知県警は処分を検討している。
関係者によると、問題の署員は、少女を深夜徘徊(はいかい)などで補導したとの虚偽の補導票を作成した疑いが持たれている。
署員は、過去に非行があった実在の少女の名前を勝手に使っていたという。
 

引用元:虚偽の補導票作成 昭和署員、実在少女の名前使い 2015年8月 中日新聞

 

 このケースは露見したからいいようなものの、実際にはしてもいない深夜徘徊を勝手にした事にされていたわけですから、万が一、虚偽作成に気付かずに女性の日常生活上に実害が出ていたと考えたら、非常に恐ろしい話です。

 

 過去は別として、流石に今は「やっていない」と思いたいところですが、この種の不祥事は個人が勝手にやっているようなケースばかりでなく、先輩から後輩に手抜きして実績を上げる為の手段として伝承されていたり、酷いケースになれば、警察学校で教官が作業の効率化や合理化等と称して、違法ではないが、脱法行為に当たるような事を教えるケースも実際にあると言われている為、このような不祥事が発覚すると、警察学校できちんとした教育が行われているのか、非常に怪しくなってきます。

 

 別のこの記事は警察をバッシングする事を目的として書いているわけではありませんから、細々とした不正や不祥事を一々取り上げるつもりは毛頭ありませんが、愛知県警の不祥事は、この程度であれば実害は出ないだろうとは思われるものの、より鮮明な足跡や指紋などを採取すると組織内で高い評価を得られるからという理由で、事件現場で採取した容疑者の足跡が不鮮明だったから後日容疑者の靴を押しつけて証拠を改竄したとか、聞いていて、警察学校でおかしな事を教える教官がいるんじゃないかと、そのように勘繰ってしまうような、ちょっと怖い内容のものが多い点に特徴があります。

 

 なおウィキペディアの愛知県警のページの不祥事の項目には、今出した不祥事は記述がありませんし、記述されているものを見る限り、本当に発生した不祥事のごく一部しか掲載されていません。

 

 愛知県警の不祥事はこんなに少なくないですし、深刻なものも多いです。

 

 また、愛知県警には創価学会と癒着しているとの噂もあります。

 元県警警察官を名乗る人物が、下記のような情報を内部告発としてツイートした事もありました。

 

 

 また、創価学会は実際に県内で、下記のような悪質な問題も起こしています。

 

 前田議員は2000年6月の総選挙で、愛知6区(春日井市、小牧市、犬山市)で、公明党副代表の現職・草川昭三を破って初当選し、現在、2期目のバリバリ若手の民主党国怪議員です。 

 

(中略)

 

 私が前田議員に聞きたかったのは、「どうして、わざわざ創価学会・公明党の問題に首を突っ込むのか。そんなキケンを冒さなくても、民主党内でラクをして出世していく方法など、いくらでもあるだろうに」ということでした。
 曰く、彼も私と同様、身内に学会員がいるというわけではなく、衆院に立候補するまでは、ほとんど創価学会とは関わりがなかったということです。

 ところが、草川昭三の地盤である愛知6区から出馬を表明した途端、突如として、創価学会からのイヤガラセが始まったそうです。
 「イヤガラセはそれは凄かったですよ。猫の死骸が玄関先に投げ込まれたのはもちろんですが、いちばん許せなかったのは、私には小学生の娘がいるんですが、その娘を学会の青年部が取り囲んで、『オマエのオヤジは……』というふうに威圧を加えたんです。じつは私の娘はダウン症という障害を抱えているんです。小さな女の子であるのはもちろんですが、障害を持った人間に対して大の男がそんなことをしますか。これがあったとき、私は絶対に(公明党・創価学会=池田大作を)許せないと思いました」(前田議員)

 このダウン症の娘さんに対するイヤガラセというか、もうこれは立派な暴力ですが、この話を聞いたとき、私もびっくりしました。

 

引用元:民主党の前田雄吉・衆院議員と会ってきました 2004年 11月 26日 古川利明の同時代ウォッチング

 

 この問題ですが、被害があった事は事実のようですが、事件化されて逮捕者を出した、という話は聞いた事がありません。

 

 前田氏が事件化を望まなかったのか、愛知県警が創価学会に忖度したのか、その辺りは謎です。

 

 しかしこの選挙区は草川昭三氏のお膝元で、草川党と呼ばれる強力な後援組織があり、学会員達が極めて組織立って、連携し、緊密に動く事が可能な地域です(学会員の大動員も当然可能です)。

 

 創価学会からの被害に遭うと、警察がまるで機能しない、典型的な地域の一つです。

 

 興味深いのはこちらです。

 

■愛知県県議会治安委員会の公明党委員(県議)
1990年6月- 武藤辰男
1992年6月- 広木良次
1993年6月-1994年 武藤辰男
1995年6月- 武藤辰男(副委員長)
1996年6月-1999年 武藤辰男
■愛知県議会警察委員会の公明党委員(県議)
2000年6月- 武藤辰男
2001年6月- 岩田隆喜(副委員長)
2002年6月- 岩田隆喜

 創価学会が前田氏に組織的な嫌がらせを働いた直後なのに、公明党県議が警察委員会の委員を続けている……。

 問題を起こした宗教団体を支持母体とする宗教政党の県議が、警察委員を続けるというのは、おかしくないですか?

 しかも公明党の議員は、ごくごく一部の例外を除けば、学会員なんですよね?

 

 創価学会は1991年に日蓮正宗から破門された後、宗門に残る為に脱会した人達に、執拗な嫌がらせを働きました。

 これは深刻な社会問題となり、週刊文春が記事を掲載したりして、社会問題化しました。

 当然ですが、愛知県内でも相当激しい嫌がらせが行われていたものと考えられます。

 また、その際に脱会支援していた朝木明代東村山市議が転落死した事件では、創価学会による暗殺が疑われました。

 それなのに警察委員を出し続けています。

 

 こういうところを見ると、ちょっと異常だな、と思います。

 創価学会からの嫌がらせに遭って、警察に被害相談しても、まともに取り合って貰えない、警察がまるで役に立たないというのは全国的な話だと言われていますので、別に愛知県に限った話ではありませんが、だとしても前田氏が無関係な家族までストーキングされて、嫌がらせの被害に遭っていて、しかも幼い娘さんが大の大人の男から恫喝されるようなおぞましい出来事が発生したというのに、それでも委員を出しているというのは、正直なところ、政党としてどうなのかと疑問に感じます。

 

 こういった情報から、愛知県警と創価学会との癒着の問題に関しては、察する事が可能だと思います。

 

 この問題に関して、これは個人的な考察になりますが、警察は権力に弱い性質を持っています。

 

 1990年代末の自公政権の成立後、野党も政界再編を経て旧民主党が二大政党として確立する状況になり、愛知県は民主党王国として、国政選挙では民主党勢力が部類の強さを誇る代表的な県になりました。

 

 衆議院では小選挙区制に移行した為、公明党は単独で候補を擁立しても戦えなくなって、多くの地域で候補者を出さなくなりましたが、その代わり、自民党に票を融通する事で候補の当落を決めるような状況となって、自民党に対して強い影響力を与える存在に変化していきました。

 

 民主党が異様な強さを誇った愛知県ではその傾向がより顕著に出た為、当選してきた自民党議員の方々は公明党と創価学会に逆らえない状況になり、お願いをされたら断れないような力関係になって、結果的に、公明党が候補を立てて当選させるよりも、政権党である自民党の候補を学会票で当選させた方が、より強力な政治力を行使できる状況になったのではないでしょうか。

 

 この関係は国会議員の家臣団的な立ち位置になるとされる県議会の議員にも当てはまる話です。

 

 選挙区によっては学会から票を貰って当選している県議の方もいらっしゃるでしょうし、自分のボス格に当たる国会議員の方が学会票で当落が決まる場合、その県議の方も公明党や創価学会の方が強い立場になりますから、結局、学会の意向を受けた政治活動を行わざるを得なくなります。

 

 そうした政治上の関係は警察にも及びますから、それで愛知県警と創価学会とは癒着しているとされるものになった。

 

 はっきり言えば、愛知県警は公明党と創価学会には逆らえない立場になった。

 

 2019年より県議会の警察委員会からは公明党県議に委員ポストが与えられない状況となっており、対愛知県警影響力が低下しているかのように一見見えます。

 

 しかし、創価学会の影響が及ぶ県議が委員を務めていれば、学会の力は県警に及びます。

 

 見せかけに過ぎません。

 

 従って、現在も愛知県警は創価学会の強い影響下にあると考えてよいと思われます。

 

 他にもまだ問題点はありますが、憶測を書いても仕方ありませんので、ここで終わりにさせて頂きます。
 ですが、愛知県警が国内でも群を抜いて腐敗しているワースト1だというのは、十分伝わったと思います。