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この記事では1年間鱒レンジャーを使ってみてのインプレを書いていきます。

渓流ベイトフィネス 使用時間60時間以上

タックル

15アルデバランbfs xg limited

よつあみg-soul x3 0.4号 6ポンド 25m

リーダー フロロ 5-6ポンド 50センチ程

1日に場所を変えることがあるので時間にしました。

渓流が出来るのは実家に帰った時だけなのでもっとやりたかったです。



釣ったお魚さん

・ヤマメ10匹以上 最大25センチ

・イワナ10匹以上 最大44センチ

・ウグイ他10匹以上 最大40オーバー

放流されていない小規模渓流のみの釣行です。

~~インプレッション~~

キャスティング

最大飛距離

リール 15アルデバラン bfs xg limited

メカニカルブレーキ カタつかないギリギリ

SVS 赤2個セット赤2個ON

ライン GT-Rトラウト4ポンド(0.85号に相当する)35メートル

ルアー ティアドロップ型3gスプーン

しなやかなナイロンのGT-Rとの相性が良かったのか、無風状態でサイドハンドキャストでルアーの着地前にスプールが空になりました。

何度も成功したため空中のラインの弛みを考えても30メートルは確実に飛んでいます。

検証していないのですが、恐らく最大飛距離は35メートル程かと思われます。

逆風状態ですと、SVSを増やしても飛距離が26メートル前後に落ちるかバックラッシュするかでした。

今思えばへたりが出る前にPEラインでの検証もしたかったです。

狭い渓流がメインのため、フリップキャスト7割サイドアンダーが3割のスタイルになります。

購入初期はカーボンチューブラーとはかなり感覚が違いベリーに張りがあるのにティップが柔らかすぎるため、サイドハンドキャストではティップが返る前にリリースすると右に、リリースが遅いとすぐ左に反れるくらいリリースポイントはシビアでした。

またティップが暴れてキャスト直後のスプールが加速し、バックラッシュに繋がりやすい一面もあります。

キャスティング練習を繰り返し、完璧にコントロール出来るレベルまで仕上げたのでコツが分かりました。

自分の正面を12時として、4ー5時くらいまでバックスイングをとり、1ー2時の間でリリースします。

リリース時にティップが暴れないように気持ち押すというか、手首を返さずにロッドをそのまま前へスライドさせるような感じです。

後期のベリーのコシが無くなった状態では、ベリーのキャスティング時の戻る早さが遅くなりコントロールしやすく安定します。

ただし反発力が弱くなり飛距離はかなり落ち、空気抵抗の大きいヘビーシンキングミノーを使用するとその違いは簡単に分かりました。

分かりやすい例を挙げると、MAX20メートル投げられるロッドでの10メートルピンポイントキャストと、MAX10メートル投げられるロッドでの10メートルピンポイントキャストでは、同じ10メートルでも後者の方が難しいです。

小規模な渓流では遠投はほとんどしませんが、通常のキャスティングでも飛距離が出なくなってきたため投げやすさとは別に使いづらさが出てきました。

・ルアーアクション

ルアー全体に言えることですが、ロッドの反発力と復元力が弱く、カーボンに比べるとアクションにキレを出すのは難しいです。

・シンキングミノー

DコンパクトDコンタクト50(以下Dコンタクト)、Dインサイト、蝦夷1stCD5リュウキ50F、CD3を使用しました。(リュウキはフローティングですが1つしか持ってないためここで書きます)

グラスソリッドのためトゥイッチが非常に難しく、ほぼスイングかジャークでアクションさせました。

赤字のルアーはキャストもしやすくアクションも入れやすかったです。(リュウキは元々飛行姿勢が安定しており、CD3は重く小さいので空気抵抗が少ない)

これはどちらかと言うとルアーの性能に依存している部分が大きいです。

青字のルアーはキャストかアクションのどちらか、あるいは両方が難しかったルアーです。

特徴としてヒラ打ち系や大型のヘビーシンキングミノーです。

蝦夷は軽くて大きいので抵抗がありあまり飛ばないし、鱒レンジャーでヒラを打たせるのが難しいです。

Dインサイトは投げられますが蝦夷と同じ理由で青字です。

Dコンタクトは大きく空気抵抗があり、重すぎて鱒レンジャーで遠投するのはきついです。

コシが無くなったこともありご自慢の慣性スライドも鱒レンジャーではパワー不足で出来ず水中で制止しました。

CD5は重くキャスト時にテイクバックからルアーを押し返す力が無く、ダウンストリームは当たり前ですがパワー不足です。

総評

大型のヘビーシンキングミノーはパワー不足が目立ち、キャスティングもアクションもきついです。

Dコンパクトやフローティングミノーの様なレスポンスの良いミノーでないと難しいです。

・スプーン

バック&フォース4g.5g ティアドロップ型安物スプーン3gを使用しました。

やはりスプーンとの相性は良く、主にバック&フォース4gを使用しました。

使い方はリフト&フォール、ドリフト及びドリフトでのトゥイッチ、ただ巻きとトゥイッチです。

レンジキープが容易に出来てアクションを入れられるので後半はこのルアーをよく使用しました。

5gは大場所で使うため、使用頻度は低いです。

キャスティングではややパワー不足を感じますが、遠投しない限り問題なく使えます。

ティップのしなやかさからスプーンを跳ね上げるときブルブルとゆっくり上がるのでアピールもしやすいです。

これのおかげかドリフトでの跳ね上げでレンジキープをすると30、40オーバーウグイがガンガン食ってきました。

ティアドロップはまだ使った種類が少ないのですが、バック&フォースと同じくリフト&フォールに大イワナが食ってきたので悪くないと思います。

総評

スプーンにアクションを入れて狙った所で魚を掛けやすく、とても使いやすいです。

鱒レンジャーはスプーンが使いやすく設計され購入しやすい価格をつけているので、渓流ベイトフィネス初心者向けに最適なロッドだと思います。

・スピナー

狭い渓流メインですが、スピナーは殆ど使わないです。

ただ巻きで釣れるのですが1匹しか釣ったことが無く、ヘビーシンキングミノーかスプーンを多用するので使用回数が少ないです。

感想としてはただ巻くだけなので問題ないです。

・フッキング

フッキングする際、柔らかいこと、ヒラ打ちで使うのはきついこと、巻きあわせしないとちゃんとフッキングしないことから、ヘビーシンキングミノーではロッドを寝かせて横にアクションさせながら使っていました。

手首であわせるよりロッドを後ろにちゃんと引いてあげないとすぐにバレました。

フックが新品ならまだしも、しっかりと巻きあわせもしないとパワー不足でフッキングが浅くなりかなりの数をばらしました。

・持ち運び

車では荷台に置いて移動してもカーボンのようにティップが折れたりせず、ぶつけても頑丈なため折れません。

壊れにくくハードな扱いでいいため気兼ね無く携帯出来るものの1ピースなので不便なところもあり、一概には言えないです。



・総合評価

実売2000円程度のロッドでここまで使いやすいのは素晴らしいです。

ある程度のヘビーシンキングミノーが扱え、スプーンとの相性が良くスプーン自体も安いこと、そして鱒レンジャー自体が頑丈であるため、初心者にオススメなロッドです。

追記:現在人気のため3000円程度になっています。

ソルトベイトフィネス 使用回数20回以上

使用タックル  

ブレニアス+マイクロスプール

ラピノヴァxマルチゲーム0.3-0.6号 30m

アーマードアジメバル 0.4号 6ポンド 25m

リーダー フロロ 5-7ポンド 50センチ程

ほぼ漁港のメバリングで使用しました。

18センチでもベリーからガンガン曲がるので面白かったです。

釣ったお魚さん

・メバル100匹程 最大25センチ

・カマス12匹 最大30センチ程度

・ソイ(ムラかクロか分からないです) 
25センチ 1匹

・サバ 1匹 15センチ

・フグ たくさん かわいい

漁港のメバリングでは5fの短さから、遠投や水面から足元までの距離のある時のピン打ちで苦労しました。

漁港でのストラクチャー打ちでベイトフィネスを導入しようと思い使いましたが、6f以上7f未満のロッドの方が使いやすいと思います。



~~インプレッション~~

・キャスティング

港湾でのメバリングで使いました。

2gジグヘッドでは頑張っても20メートルが限界で、渓流の20メートルと港湾の20メートルは全く違うということを思い知らされ、ラインよりもストレスで頭の血管がぶちギレそうでした。

足場の高いところではフリップキャストで高架下を狙うのは浮き上がるため非常に難しく、風に煽られると5fの短さとグラスソリッドロッドの飛距離とバックラッシュに悩まされました。

・ジグヘッドリグ

一定のスピードで巻くスローリトリーブの釣りは当然ながら成立します。

ロッドをさびいてゆっくりとしたリフト、ステイ、フォールというアクションは、どうジグヘッドが動いているのか分かりにくいです。

寒かったのもあり指の感覚が鈍かったのでしょうが、ロッドがオールグラスソリッドのためか反発力が低く収束が遅いためティップが動き、ラインスラッグが発生し見切られたのだと思います。

ダートもキレがなく、100匹程釣ったメバルは全て近距離でストラクチャーを丁寧に攻めてただ巻きで喰わせただけでした。

総評

アクションを入れられないこともないですが、ラインスラッグがかなり入りレンジが判りにくいです。

私の腕では無理でした。

・プラッキング

2g前半のフローティングミノーがフリップキャストしやすく、水面スレスレで滑空し静かに着水、ストラクチャーを容易に攻められるのは良かったです。

常夜灯の下の一級ポイントに近づかずにフリップを決めて3連続ヒットをさせたので軽量ルアーのキャスト自体はやりやすいです。

基本的にほぼただ巻きか、ストップ&ゴーやたまにトゥイッチを入れるだけでしたが、活性の高い個体から勝手に食ってくるので特に意識はしませんでした。

ジグヘッドと違い、2g程度の軽量ルアーをストラクチャーに簡単に打ち込めるのは素晴らしかったです。(ただし、飛距離は8メートルくらいです)

近距離戦のストラクチャー打ちでは使えますが、飛距離と5Fという長さから汎用性は無いです。

・フッキング

オールソリッドグラスのためか乗りが良く、ほぼ確実にフッキング出来ました。

ワームをつついている時もしなやかにティップが入り、反転したときには勝手に掛かっているので、自動的に勝手にやってくれてる感覚です。

ちなみにボトムバンピングで、1度目に見えるところまで40超えのアイナメが追ってきてジグヘッドをパクっと食べました。

サイトフィッシングに興奮し、鱒レンジャーなのを忘れて手首を返したフッキングをしたところすぐにバレました。

メバル以外にはちゃんと巻き合わせもいれた方がいいです。

ファイトは以外にもメバルの走りをガンガン曲がって衝撃を吸収し、一気にストラクチャーから引き離すことが出来ました。

小物相手でもベリーが曲がって楽しいですが、ある程度大物が掛かると一気にパワフルなロッドに変わる二面性が見えました。

釣ったソイもアジングの時に釣れたため、アジングに調整したドラグをかなり出しましたが、根に入られる前に一気に寄せました。

後にオフショアでバッドパワーの強さが分かります。

・持ち運び

電車では不便です。



・総合評価

ストラクチャーへの軽量プラグのキャスト、全体的にフッキングから抜き上げまではいいですが、それ以外にストレスが溜まります。

飛距離、様々なアクションから見てもソルトベイトフィネス用のロッドをオススメします。

スピニングの鱒レンジャーは分かりませんが、このロッドは向いてません、二度とメバリングでは使わないでしょう。

オフショアジギング、鯛ラバ 使用回数2回

ジギング

ブレニアス

pe   12ポンド 50m

リーダー フロロ3号 12ポンド 2ヒロ

鯛ラバ 

炎月bb 101pg

よつあみ g-soul x3 0.7号 11.5ポンド 150m

リーダー フロロ3号 12ポンド 1ヒロ

釣ったお魚さん

・イナダ55-60センチ8匹 リリースした同じ大きさのイナダ数匹、それ以下のイナダ数匹

・ホウボウ4匹 最大40センチ程

・ヒラメ2匹 55センチ57センチ

・カレイ(種類不明1匹) 20センチ程

父親とその友人、父親と祖父との釣行で使用しました。

ブレニアスを使った理由ですが、私は左で巻くので父親の船用の右巻きリールは使わずに自分のブレニアスにpeを50メートル巻いて使用しました。



~~インプレッション~~

オフショアで鱒レンジャー自体使うのは参考にならないですし耐久性テストやネタの意味合いが強いです

・ルアーアクション

スローブラッドでのスロージギング、60gの鯛ラバを使用しました。

スローブラッドは鱒レンジャーが柔らかくロッドの戻りが遅いため、ゆったりとした動きでヒラヒラと誘います。

どうしてもロッドがしゃくる力を吸収するので、キレのあるアクションは無理です。

1秒掛けてゆっくりと大きくしゃくり上げて落としたり、スローなジャークでユラユラさせたところガンガンイナダが食って来ました。

鯛ラバは常に3番ガイドまで曲がるので安定して等速巻きが出来ました。

・耐久性

生まれて初めて60センチ程のイナダを掛けましたが、想像よりも遥かに引いて驚きました。

鱒レンジャーがバッドからぐいぐい曲がりリールシート部分も多少曲がるくらいです。

ブレニアスはドラグフルロック3.5キロでもラインが簡単に出される程でした。

走られる度にバッドが締め付けられ、その都度指ドラグやクラッチを切って逃がす等のやり取りが求められました。

一番走る個体の時はスプールが後数メートルまで走られフロントグリップの前のバットから90度近くに曲がり、本当に折れると思いました。

最終的には一度のラインブレイクもスプールが全て空になることもロッドが折れることもありませんでした。

イナワラクラスはダッシュさえいなせられれば、ごり巻きで寄せるだけのバッドパワーはあります。

ちなみに40センチ程度のイナダですと簡単に寄せられます。

・フッキング

鱒レンジャーのしなやかさのおかげかフッキングは100%成功しました。

ほぼ向こうから乗ってくるのでラインを巻きながらバッドまで曲げてフッキングすればちゃんと針が掛かり外れませんでした。



・総合評価

お遊びで使用しましたが使えないことはないレベルであり、グリップエンドが短く手首と腕の負担が半端ないです。

そのオールソリッドという特性からの乗りの良さとバッドパワーは素晴らしいですが、60センチ以上の青物のいる場所では使わない方がいいです。

本命のカサゴと真鯛は釣れませんでしたが、根の荒い所にいるのでカサゴならまだしも真鯛の大物相手ではきついと思います。

それと常にブランクにラインが干渉します。

全体的な鱒レンジャーの特徴について

小物相手だとベリーから思いきり曲がり引きを楽しめますが、ある程度大物になるとバッドパワーが強いことと柔らかいため突っ込みを吸収し簡単に寄って来ます。

パワーが無いのでずっとのされっ放しのロッドと想像していましたが、実際はファイトが楽しめるのは30センチ前後でそれ以上になるとかなり頼もしいロッドになる二面性があります。

バラバラに切断してみたところ、ベリー後半からバッドは棒の様に硬く、バッドパワーにも納得がいきました。

鱒レンジャーの劣化やへたりについて

自分で曲げて遊んだりイナダを掛けたりしたため、元々が小物相手のロッドの鱒レンジャーは徐々にへたりが分かるようになりました。

最も分かりやすかったのがキャスティングです。

ベリーの反発力が弱くなってリリースポイントで止めたグリップに対し、かなり遅れてベリーからティップが追従するため非常にダルく感じ、使用した後半では初速がかなり落ちました。

感覚としてはバックスイングで貯めたパワーがバッドからベリー、ベリーからティップに移動するのですが、コシの抜けた鱒レンジャーはベリーからティップにかけてパワーが伝わりません、一気にパワーが無くなります。

特にメバリングでは痛く、コントロールしやすくなるものの飛距離の面で苦労し、元々のやりにくさに輪をかけてストレスが溜まりました。

グレート鱒レンジャー改 CT50 Dark Night
のまとめ

5Fのベイトフィネス用、しかもオールグラスソリッドをソルトで使用するのは無理がありました。

元々が管理釣り場で使うロッドなのでトラウトとの相性は良いです。

渓流ベイトフィネスでは、購入しやすい価格に壊れにくい頑丈さ、そしてスプーンの使いやすさから初心者の方や渓流ベイトフィネスを始めてみたい方の最初のロッドにいいと思います。

これでこの記事は終わりです。

皆さんのお役に立てたのであれば私は嬉しいです。