前回の続きから。
感情に身を任せる前に
感情を理解する
と、感情に飲まれにくくなる。
「全ての感情には目的がある」
とはアドラーだが、
端的に…
「何故、今その気持ちなのか」を、考える。
分からないなら、感情に飲まれていると言えるだろう。
考えるにしても、
「好きなことしてるから楽しいんだ」
「気に食わないからイラつくんだ」
という回答ではなく、その先。
「○○という目的があるから、○○という感情なんだ」
という感情の先の終着点
すなわち
その感情を持つことで、自分がどうなることを望んでいるのか
を考える。
感情を考えるという行為は、自分を明確にする行為に繋がる。
もっとも、感情優位の人にとって、気持ちを考えるなんてことは禅問答のようで気持ちが悪いと思う。
「気持ちにブレーキがかかる」と拒絶反応が出る可能性もあるが、これは必要なブレーキ。
時速300キロで暴走するスポーツカーには、だれも危なくて近付けない。
感情を考えれば、冷静に本当に必要なことが分かるようになる。
出てきた回答がポジティブでもネガティブでもOKで、納得して受け止めれば良い。
問題の原因ではなく
解決法と可能性に集中すること
実際問題として、頭に血が上った状態で、そこまで思考は回らないかもしれない。
タンスの角に小指をぶつけてキレる理由まで考えていたら脳みそがショートしてしまう。
それでも、感情を受け止めて「解決法を考える」という作業を意識するだけでも、感情の激流に押し流され必要なものを見失うといったことは少なくなるだろう。
次回に続く。