6月がもうすぐ終わろうしていたこの時期に、こんなニュースが出てきました。

 

 

京急でお馴染みの「歌う電車」が2021年夏に運行終了とのニュース。

Yahoo!ニュースでは既に削除されていますが、京急電鉄ホームページのニュースリリースなどでも発表されており、記念乗車券の販売や貸切列車などのイベントを実施するとの事。

 

~沿線にハーモニーを奏でた「歌う電車」が この夏歌い終える~

「さよならドレミファインバータ♪」イベントを実施します

 

京急グループは、通称「ドレミファインバータ」「歌う電車」として親しまれる電車が2021年夏に"歌い終える"ことから、これを記念して沿線の方々の思い出に残る各種イベントを実施します。

 

通称「ドレミファインバータ」とは、京浜急行電鉄株式会社(本社:横浜市西区 社長:原田 一之、以下 京急電鉄)創立100周年となる1998年に登場した2100形電車が、発車時に音階を奏でる車両として注目を集め、その後登場した新1000形(一部の車両)とともに、その特徴的な音は「歌う電車」として、沿線のみならず幅広くお客さまに愛されてきました。
しかし、2008年から車両更新の進捗により徐々にメロディを奏でなくなり、ついに最後の1編成もまもなく"歌い終える"ことになりました。(中略)

京急グループでは、沿線にハーモニーを奏で"歌い続け"てきた「鳴車(めいしゃ)」を、いつまでも記憶に残るよう、運行最終日まで、そして"歌い終えた"後もお楽しみいただけるよう取り組みます。


▼京急電鉄のニュースリリースより引用

 

ニュースリリースでは「歌い終える」「歌い終えた後」などの表現を用いており、京急にとってもひとつのブランドイメージを築き上げた「歌う電車」「ドレミファインバーター」

 

7月10日(土)には「さよならドレミファインバータ♪記念乗車券」を京急蒲田駅にて、限定5000枚セットで販売。Twitterでその模様がツイートされているのを見ましたが凄い行列でしたね…私は行きませんでしたがあの中で数時間は耐えられません。

しかもその記念乗車券の台紙をおなじみあの音がなる特別仕様。そら皆欲しくなるわ…。

 

 

▲神奈川新聞でも歌う電車終了のニュースを取り上げられています。

 

他にも抽選などによる特別貸切イベント列車として運行の他、「サウンドプラレール」も販売するなど、ここまでやるのか…いや京急だからこそ「歌う電車」の最後の活躍を精一杯見届けようとしているんですよ…。

 

当日もの凄い行列だった記念乗車券の発売は12時になる前に完売。そして同じく京急蒲田駅で先行販売されていたサウンドプラレールも14時に終了し、こちらは京急グッズショップ「おとどけいきゅう」の店舗やオンラインショップでは11日(日)、セブンイレブン京急STの駅店舗、京急ストアの一部店舗、京急百貨店でも16日(金)に限定で取り扱いされるとの事です。

書いて投稿した時点では終了してるかもしれません…

 

 

📅2021.07/10 (土/Sat.)

 

京急蒲田での記念乗車券は買いにはいけな…行かなかったものの、やはり音を聴きたいし記録したいと思い当日の運用を確認して夕方の横浜駅へ―

 

京浜急行電鉄 (京急電鉄)

Keihin Electric Express Railway (Keikyu Railway)

京急本線 /[KK] Keikyu Main Line

🚉横浜駅 / Yokohama Station (KK-37)

 

やはり音を聴きたくて待っている方が多いですね。

 

🚋新1000形1033編成

EMU Series N1000 '1033F'

 

こちらが最後の「歌う電車」こと1000形1033編成。多くの1000形が更新された中、残り1編成として2年くらい生き残ってメロディーを奏でた編成です。逆になんでまだ更新されてなかったんだというのもアレですが。

 

🚋🎶「ドレミファインバーター」や「歌う電車」をざっくり説明すると―

VVVFインバーター制御の車両が発車時や停車時に発する「磁励音(じれいおん)」と呼ばれるものの一種で、音階のように聴こえることから呼ばれるようになりました。

開発したのはドイツのシーメンス社。京急では1998年に2100形、2002年に新1000形1・2次車にそれぞれシーメンス製のモーターが搭載され、おなじみ歌う電車として親しまれていました。

 

▼レスポンスにて一部引用

 

ちなみに先に日本で導入されたのは京急ではなく、1995年にJR東日本E501系で導入。もっともとっくのとうに更新されて聴けなくなりましたが、209系顔の電車があの音を鳴らしていたのって似合わないっつーか…知らない方が結構多いんだろなぁ。

 

 

目的の1033編成はスピードを落としながら横浜駅に入線。

※若干斜めになっていたので角度を修正

 

 

おなじみのVVVFを鳴らしながら到着。

記録し、スグに快特の乗車位置へ向かいます。

 

  快 特   高   砂  

 

新1000形では唯一となった幕式の方向幕。

やはり撮る方は多いです。

 

🚋京急本線/[KK]Keikyu Main Line

快特 高砂行き

Limited Express (KAITOKU) for Takasago

 

横浜/Yokohama(KK-37)

16:34

京急川崎/Keikyu-Kawasaki(KK-20)

16:41

 

 

ドアが閉まり、横浜駅を出発するとともに―

ファソラシドレミファソ~🎶

やはり京急と言えばこの音ですねぇ( ˘ω˘ )

ドレミファインバーターの由来であるVVVFですが、“ドレミファソラシド”からではなく“ファソラシドレミファソ~”と鳴らして走り出します。

 

歌い終える間近なのと土曜日なので車内は混雑。京急蒲田か頑張って品川まで乗ろうかと考えていましたが流石に密状態だとヤバイと思い次の停車駅の京急川崎にて下車します。

車内とか音とかも記録したかったんだけどね、混雑してるし…あっ、横浜以東はものすごいスピードで駆け抜くため、隣を走るJRをもすっ飛ばします。やはり京急。

 

音はご存じの方が多いでしょうけども、実際の音も収録しているこの曲で乗ってる気分に―

 

▲京急のCMにも流れていた『くるり / 赤い電車』

 

京急のCMソングや、品川駅と羽田空港第1・第2ターミナル駅の接近メロディーにも使用されているロックバンドくるりの「赤い電車」。曲の中にはドレミファインバーターも使われており、この曲が流れているほど定着。私にとっても京急は歌う電車のイメージもあるので、聴けなくなるのは寂しいですね(´ω` )

 

🚉京急川崎駅 

Keikyu-Kawasaki Station (KK-20)

 

8分程で京急川崎に到着。神奈川新町から生麦あたりは住宅街を縫うように線路が敷かれているのですが、どう見たって路面電車とか下町路線がゆっくりと走るような場所を120キロで走るんだからマージで京急って異常なほど凄いなと。あの区間こそ高架化して欲しさが―

 

発車するとともにドレミファインバーターを鳴らし品川方面へ―

動画で記録する方が結構多かったですね。

 

京急川崎の駅名標と共に記録します。

 

線路側にも柵が設置されているので、連結部分は見えず。

気持ち上から撮る方が良かったな(´ω` )

 

緑色の架線柱を潜り抜け、多摩川へと渡る1033編成。

短い乗車時間でしたが、撮れたし乗れたのでヨシ。

 

🚋2100形 / EMU Series 2100

 

歌う電車が発車してからはしばらく京急川崎駅のホームで撮影。

初代歌う電車だった2100形も全編成が更新されてもなお、京急と言えばこの形式というイメージがあります。

ドア数が異なり1000形と同じ顔ってソウル駅と仁川空港を結ぶ空港鉄道(A'REX)にちょっと類似してる。

 

🚋新1000形1001編成 / EMU Series N1000 '1001F'

 

こちらが新1000形で最初に製造された1001編成。こちらも歌う電車でしたが2100形と同じように車両更新し、前面窓下に京急のマスコットキャラクター「けいきゅん」が貼られています。

こっちのが本命の1033編成より上手く撮れた気がするんだけどいいや_(:3 」∠)_

 

▲ホームの屋根下に設置されている反転フラップ式案内表示器

 

歌う電車が先になくなりますが、こちらもいずれ消える可能性があるので今のうちに記録。

パタパタ式案内板などと呼ばれており、かつては京急線の主要駅などでもありましたが、LED式の案内板に更新。京急川崎駅のみ現役で稼働しております。

 

ホームドアの設置やサインシステムが変わってもなお、種別などを更新しつつ残してあるのも、ドレミファインバーターと同様に生き残ってますねぇ( ˘ω˘ )

 

以上、短いながらも残り1編成の歌う電車乗って聴きに行った記録でございました。

🚋🚋💨<ファソラシドレミファソ~🎶

 

▼京急川崎で撮った記録はこちら