福島入り 30度目 飯舘村給餌活動 12/22 | 愛ちゃんのブログ

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原発事故後は、福島の残されたペットへの
給餌活動の記事、脱原発の記事をメインに書いていました
今は熱海での活動や、地元でのTNRについて記録を残しています

飯舘村給餌活動2日目

山木屋

思わず目頭が熱くなる・・・色々な言葉の旗が、立てられていました



前日にフードを入れた場所です


半分無くなっていました

下に置いたフードは全部食べてありました



あれ?餌場の前の小屋・・・猫が寝てる?


もう嫌だ・・

覗き込むと、タヌキさんが、亡くなっていました

前日はいませんでした。


皮膚がただれ、疥癬だったかもしれません

この子が、最後に死に場所に選んだのは、猫の小屋でした


野生に餌をあげている訳ではないけれど・・・皮膚がただれて苦しんだこの子を見て・・・タヌキが食べたっていいじゃない。

この子は最後、前の日にわたしが入れたご飯食べてくれたかな・・せめてお腹一杯で、亡くなったと思いたい。


厄介者なんて、本当は本当は  言いたくない






比曽の方から飯舘へはいりました


雪はもしかして、少し放射能を遮断するのかな

でも雪解け水が流れる先を、これからは警戒しなければならない時期です




前日は、除雪されてなく入れなかった家

2日目は、車の跡がありました!!


犬と猫と、にわとりが居る家。四駆でバリバリ入りました





給餌仲間がとっても気にかけてくれてるニワトリさん

餌と水をちゃんと補充しました!!


雪が深い区域。取り残される命がないようにしなければ。


この日は雪がかなり降ってきました


う・・・体力を奪われる。予想以上に冷えています。お湯をパウチにかけました



ご支援のフードを補充

いくら入れても足りないくらいたくさん猫さんいるお宅です。TNRを行っても、いつも子猫を見かける・・・


それに輪をかけて、雪が深く車が入れない区域



猫の数が多いお宅なので、前日のフードはほぼ無くなっていました

やっぱり、ボランティアさん達が定期的に入らないとフードがもたない事がわかります

飯舘のチョビがいる給餌場です

逢えるかな・・・

マルチーズのあいちゃんのパパはしばらくチョビに逢えなかったけど、やっと逢えたよ~と、言っていたので、私も逢いたい




いつ見ても、素晴らしい給餌小屋

もう、猫さんの為だけの、しっかり機能されて荒らされていない餌小屋です



彼と二人で

「チョビー! チョビー!」と、声を掛けました

すると、奥の畳の重なっている上から「ニャッニヤッ」と聴こえます



居た~!!チョビだ!!

飯舘のチョビだ!!



チョビ、大あくび。


ずいぶんボランティアさんに慣れてきたと聞きました。この子に逢えると、私は元気が復活します


どの猫達も、もちろんみんなかわいくて、頑張って人の消えた村で生きてる命。

チョビだけでは無いけれど・・・元気を確認できる事、ホッとできる数分の私の安らぎ



チョビたち

長生きは出来ないだろう。

放射能は必ず身体を蝕んでゆく


訪問したとき、この子が姿が永久に無い覚悟も、していかなければならないんだ。


この小屋の上には今にも屋根から落ちそうな雪・・・

冗談で彼と、「今落ちて来たら私達つぶれちゃうよ!!」なんて言っていました


写真の奥に見える?!お宅・・・


チョビのとこから上に上がると1件、いつも家の基礎部に隠れているワンコさんが1匹居ます


ここへ行くことが、今回のメインでした

前日は仲間はやはり、除雪もされていず、あまりに深くて車は入れない

でも家までに距離がある・・・


それならば私たちが、行くよ!!ということになりました



案の定、途中で私たちの車も雪にはまります


まだまだ家までには距離が。即、スコップで雪をかき、脱出




いったん、チョビの小屋まで戻り、チェーンを巻こうということに。


すると、チョビ小屋から「ドーン!!!」という音が・・・。



慌てて走ってゆくと、先ほど冗談で言ってた屋根の雪が、一気に落ちていました・・・

こういう経験は初めてでした


こんな時、猫が下を歩いていたら、つぶされてしまうのかも(泣)と、また私の悪いクセ、心配性が出ます。



チョビまさか歩いて無かったよね!!?


不安になり中に入ろうとすると、落ちた雪で完全に引き戸が固定され開きません


チェーンを巻いてる彼を呼び雪をかき分け中に入ります。チョビいた!!

よけいなドキドキを味わいました



チェーンをまいても結局ここでもう動かず

ここからは徒歩です


横殴りの雪が降り始めました

急ごう。



家の近くまでくると・・・


いままで、いつも家の基礎に隠れて吠えている姿しか見せなかったこの子が、こちらに走ってきたのです



よほど、人も来なくて寂しかったのか


こんな間近までで迎えてくれたのは初めてでした



到着すると、また基礎の中へ隠れ必死に吠え始めました


できるだけ、置いてこれるものを、与えてきました、その間も、吠えまくっています


私たちがいる間はとにかく吠えています

多めに餌を置き、帰ることにしました


この子には私たちでさえも、自分を守る為に防衛しているのですね


また吹雪の中を歩き始めると吠え声はきえました「ようやく食べ始めたかな・・・」

とにかく除雪が無い道のり。この子の餌が気がかりです



もう一つの、今回の役目


先月犬小屋の屋根のブルーシートを直したお宅、残り半分の補修がありました


同じ敷地の猫さん私たちに気づき来ました


みんなになつこい黒猫さんです

最近は奥の小屋が給餌場になり、カラスの被害は良さそうです



奥半分の屋根がボロボロです

前回、シートが足りず、今回急いで残りの補修しました


案の定、雪が入り込んでいました。風も吹きさらし、これではあまりにかわいそうでした



ニボシが大好きで、私の後を追っかけてきます




風にあおられ飛ばないように、虎ロープで固定もします

もうすぐ完成


補修の一部始終をみていた(笑)中に入ると、少しの補修でも、暖かです

これで少しは厳しい冬をのりきってね



このニャンコさんには、寝床をプレゼント



これ使っていいの?って感じで爪で確かめてます



入った!!


しかも、喉をゴロゴロ鳴らし、手のひらで、もみもみおかあさんのオッパイを吸う仕草もしてます

このまま寝てしまいました☆良かったよ、気に入ってくださって



そしていつも寄るぶたさん


たったひとりで、寂しく生きてるんだよね。りんごを、良く噛み、美味しそうにしてます

同じ命。かわいい、かわいい放射能の地に生きる命です


途中、多頭の猫さん宅にもフード補充

ずっと気になっていた関沢のお宅です


早速3匹並んでこちらを眺めています


ここは私が当時、朝日新聞に載っていた、「猫の為に避難せず残る」という記事を見て、餌を支援しているお宅です




フードを入れていると、次々寄ってきます


今8匹ほど、居るそうです

おばあさん・・このあたりにさまよって自宅に寄り付いた猫さんたちも全部餌の面倒を見てくださっています


こういうお方は本当に貴重なんです

でも当時は山ほどきていた御支援も、もうほとんど来ないそう・・


一袋、さっき買ってきた。と言っていました。これではいけない。

こういうお宅にこそ、餌を託すべきではないでしょうか??


もう私たちも、残り少ないフードでしたが、今回は少しでしたが、みなさんのご支援を託させていただきました


耳カットされて無い子も、確認しました

こういう子もこの先手術のフォローもしてゆきたいと思っています



ここは狩の為か・・?

いつも少ない量を与えると飼い主さんからはいわれていました


それでもあの吠え方はフビンでならない


狩が今必要なのか、思うとこはたくさんたくさんあります

本能を目覚めさせる為??

いのししの腕が切られて置かれていました。目がまわって私は悲鳴をあげてしまいました


ごめん。彼にここはバトンタッチ・・・(泣)




いろんなことがあり、精神的にもかなり疲労と頭痛が。

もう夕方です


須萱地区

温かいお湯をパウチに入れ与えます




除染を終え見事に姿を変えた隣のお宅の猫さん


ここの子ではないのに、最近は仲間からも聞きますが、こっちのお宅に住み着いてしまっているようです


除染が関係してるのか

生き物にとってどんな状況でもたとえ放射能に汚染されていても、そのままの姿の家が、あの子達にとって本当の家だったのかもしれない


こんな小さな命でも、気持ちや感情は果てしなくあるんだ




この子も、除染されたお宅の猫さんですが、またしても隣の家に来ていました

何が起きているのか

この子達の心理は、相当傷ついているのかもしれないな



住民さん

ここにいた10匹以上の猫達はどこへいってしまったか・・・とおっしゃっていました


ここも新しい給餌場を仲間のボラさん達が作ってくださってありました

カラス被害がひどかったようなので、今度はもうその心配はないでしょう


作るには相当時間がかかります、

本当にありがたいことです


今回はスペイクリニックの開催日と合わず、不妊手術の捕獲はできませんでした

しかし・・相当の数、まだTNRされていない猫さんを確認しました

これはやらねばいけない


来月はなんとか8匹手術枠を確保できましたので、メスを中心に頑張ります


給餌をいつもまわってくださっているボランティアさん達

本当に雪の季節はより体力を奪われる中、本当に必死にありがとう


この日の夜は

そのまま栃木へ向かいました


翌日(12/23)は、栃木動物緊急避難所のマスターのとこにお手伝いです

生き物を扱う過酷な現状を目の当たりにしてきました


(3日目、動物緊急避難所の記事に続く)