- キャスト
- 金田匡郎 : 上西雄大
- 北村鞠 : 小南希良梨
- 北村凛 : 古川藍、金田佳代 : 徳竹未夏、坂東正 : 田中要次、谷崎徹 : 俊作、坂田聡 : 谷しげる、林卓郎 : 堀田眞三、青木健次 : 城明男、幼少の金田 : 中山むつき、加藤博 : 税所篤彦、山下充 : 川合敏之、市野一子 : 椿鮒子、升下順次 : 空田浩志、桑島利康 : 吉田祐健、後年の佳代 : 中里ひろみ、吉川紀子 : 上村ゆきえ、木下智子 : 西川莉子、満矢可奈子 : 美咲、高校生の金田 : 山本真弘、正木昇 : 松木大輔、蒲田康子 : 美村多栄
- スタッフ
- 監督 : 上西雄大、プロデューサー : 上西雄大、脚本 : 上西雄大、製作総指揮 : 平野剛,中田徹、撮影 : 前田智広,川路哲也、音楽 : NaSeungChul、その他スタッフ : 楠部知子,仁山裕斗,中谷昌代
- 再生時間
- 02:03:06
加藤雅也(俳優)
韓国映画“息も出来ない”を観た時の衝撃が蘇った。
圧倒的な力で最初から最後まで魅せる。
赤井英和(俳優)
あかん、これはあかん、現実と映画の区別がつかんようになる。
可哀想で見てられへん。けどなんでやろ、優しい気持ちにもなる。
筒井真理子(女優)
映画の芯、伝えたいことが明確にある上西監督の想いは強く心に響く。
子供のように無防備にまっすぐに映画を創り出す監督から目が離せない。
白川和子(女優)
「ひ」ひもじくて シラケ干からびた人間模様が、切なくもどこかホッとさせる描写が
「と」 とてつもなく胸にせまり、魅せられました
「く」 苦しみ、悲しみ、憎しみを 必ずや楽しみ、喜び、愛に変えられる そんなメッセージを
「ず」 ずっと懲りずにめげずに屈せず 撮り続けてください!
有森也実(女優)
「ひとくず」は、魔法にかけられたように、涙をしぼりとられました。優しい優しい映画です。
片嶋一貴(映画監督)
この世は意地と人情だと言った大作家がいたが、それがベタに(いやベタベタに)心に沁み入る。あまりに潔く、あまりに美しい。「ひとくず」はそんな映画だ。
根岸憲一 JSC(撮影監督)
実際に監督が経験した事なので理解出来るリアリティの脚本演出が共感を生んだと思います。
今、人は実際の現実や本物がなかなか見えない世界で自分の世界を作っていく時代なので、自分は本当はどーなんだろうって考えさせてもらえる素晴らしい作品だと思います。
奥田瑛二(俳優・映画監督)
深層に揺れ動く善と悪。それは誰しもが内包している。どれくらいの比率で陰陽が表面化するかが善人と悪人の違いである。この映画は観て側である観客、一人一人の物語である。
人として生きていくか、人ではなく生きていくか・・・
「ひとでなし!」と呼ばれたことのある人にはわかるまい。
松原智恵子(女優)
映画を見てるうちに何度も何度も涙が湧き出できました。
そしてラストシーンでは大泣きしてしまいました。
小沢仁志(俳優)
映画「ひとくず」いわゆる、人でなし
つまり、人でない
悲しい映画だよ…
現代が抱える闇とは言わず
この映画みたいに人との絆はシンプルだよ
奈美悦子(タレント・女優)
あまりにも悲しく、切なく、苦しく、痛く、熱く、優しく
観終わったあとしばらく立ち上がる事もできないほどの感動!
涙がとまりませんでした。
藤平ちゃこ(脚本家)
不器用で真っ直ぐな愛が、暗くて切ない世界を仄かに照らして、夜明けのラストへと、一気に導かれました。
涙が止まらなかった。
尚玄(俳優)
終始、少女マリから目が離せませんでした。ここまで少女に寄り添い感情移入できたのも、ご自身も同じような境遇にあった上西さんが脚本を書き、自らが監督をし、そして主演 ”かねまさ”として体現したからこそだと思います。かねまさの、時に裏腹で、飾り気のない優しさに心を打たれました。誰しもが胸に抱えている幼い頃の自分。その自分を抱きしめて赦してあげたくなるような映画でした。
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その理由は
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もしかしたら
児童虐待という文字を見ただけで
または
あらすじ(ネタバレ無し)を見た方が
食わず嫌いで
敬遠してしまうかもしれない
と思ったからです
正直、自分もそうでした
タイトル も、最初は意味不明っぽく感じ
そして
えっ! 児童虐待
しかし...
児童虐待の実態は凄まじいものであり子供には逃げ場がなく、 救いの手から閉ざされてしまっています。
楠部知子先生から虐待の実態を耳にしたことから始まりました。 楠部先生から「眼を向けてあげてください、救われる命があります」との言葉を受け、 今こそ一人ひとりが関心を持つべき問題だと考えを固めました。
虐待に苦しんでいる子供に手を差し伸べたい・・・ そこで、児童虐待をテーマにした映画「ひとくず」を制作することを決断しました。 |
残念なことに
このブログを書いている最中にも
2件の自分の子供への児童虐待のニュースが
TVで流れていました
物語は
作品内では
数多くの虐待が行われています
しかし
目を覆いたくなるような不快なシーンはありません
見せずに
視聴者にそれが行なわれていたと想像させる作り方
(全てではありませんが)
これは
素晴らしい演出だと思います
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生まれてからずっと
虐待の日々が続く少女・鞠(小南希良梨さん)
食べる物もなく
電気もガスも止められている家に
置き去りにされた鞠
ドアは外から鍵が閉められて
開ける事が出来ない
突然窓ガラスが割れる音が...
驚いて
慌てて隠れる鞠
そんな鞠のもとへ
犯罪を重ねる
破綻者の男・金田(上西雄大さん)が空巣に入る
見つかってしまい逃げようとするが
ドアは開かない
ついには諦める鞠
そんな姿を見た金田は
自分も同じように
金田の母親・佳代(徳竹未夏さん)
幼い頃に虐待を受けていた
金田は、鞠の姿に、自分を重ねる
「腹減ってるのか?」の問いに
首を大きく横に振る鞠
金田は
社会からは外れた方法で
彼女を救おうと
動き出す
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「食えよ、母さんの友達なんだ」
「泥棒でしょ...」
ここで初めて鞠が言葉を発するのですが
声とセリフのしゃべり方が
すごくいい!
この後にも続く演技がすごいです
熱海国際映画祭で最優秀俳優賞を受賞したのも頷けます
「食えよ
食えよ、食べな、食えよ」
躊躇しながらも
むさぼり食らいつく鞠
そっとジュースを差し出す金田
「ありがと」
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そして
「誰が鞠にそんなひどい事するんだ?」
「ヒロ君」
鞠の母である凜の恋人から
鞠が虐待を受けていることを知る
虐待されつつも母親を愛する鞠 |
鞠が虐待されていると確信した担任教諭ミツヤは
児童相談所職員を連れてやって来るが
鞠は母の元を離れようとせず
保護する事ができずにいた
金田は
鞠を掬うため
虐待をする凜の恋人を殺してしまう
凜に力ずくで
母親にさせようとする金田
鞠の母親・凜(古川藍さん)
しかし
凜もまた、虐待の過去を持ち
子供の愛し方が分からないでいた
そんな3人が不器用ながらも共に暮らし
「家族」の暖かさを感じ本物の「家族」へと近付いていく、、、。
詳しいエピソードの内容と この続きは ぜひ本編をご覧になってください... |
傷つくのはいつも子供たち──
少女を地獄から救ったのは
人間のくずだった
アイス食え
嫌なことあったアイス食って忘れろ
切なすぎる過去の真実──
ささやかな幸せを求めて寄り添う
偽りでも家族が欲しかった
それではまたなのらぁ〜
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