私は生きている。

 

なんてね、しかし5月後半からこの目まぐるしさは一体何なの⁉

 

その①訃報

5月ラストに父が他界しました。

まあかなり前から(数年)脳梗塞を数回、寝たきりで脳もだいぶ弱ってしまっていて、ここまでよく永らえたというくらいでした。しかし同居の実父であり私も長男であるため、葬儀の手配や諸届の重圧はもれなく乗ってきました。家族葬として近親者限定にしたのですが、親戚は近場にいるため(助かった部分は多々あるけど)結局は大掛かりに、ホールを借りての葬儀になりました。葬儀社との折衝、お坊さんの手配など大変でしたわ。

一応滞りなく送り出せたと一息ついたときに、今度は自分の検査が入り(前からの予定だったので)…。

 

その②前立腺がん検査

これがきつくて…。

要はケツから針を10本打ち込み組織を採取するという。過去最大のきつさと屈辱感、二度とやらん!

ふらふらになって帰ってきて、明日から諸手続き片づけないとと痛むケツに苦しみつつ就寝。

 

その③嵐の前の静けさ

翌日はすっかり調子良くなっておりなぜか絶好調。検査のあまりの痛さに、翌日は何もできないと予定をずらしたのですが。試運転のため駅までウオーキング、ついでにパチンコ寄ったらこれが大勝利!なんだなんだ、父が激励してくれてるのか?

ホクホクしながら帰ってくると夜発熱が。あれ?寒気するけど薬飲んで早く寝よ。

 

その④ついに…

午前中微熱残るも良くなったことで安心して諸手続きに向かう。とりあえずその分は終わらせて帰宅。

部屋でくつろいでいるとどうも調子が悪い。熱はそれほどないのだけど、とにかく全身がだるく寝ても座っても気分が悪い。そうしているとどんどん気分が悪くなり、ついには全身に痙攣が出てきて水を飲むこともできない。

「これはやばい」

少々考えたけど、これは無理!救急車呼ぶしか。

ここで生涯初の119、程なく救急車到着。

とりあえずそのままで(スマホだけ持って)ストレッチャーに横たわり状況を説明、その間も震えは大きくなるばかりで呼吸器までつけられてしまい出発、向かうは検査してもらった病院。

救急口に入るのは過去あるけど、主人公で入るのは当然初。ERで処置を受ける。そこで担当してくれたナースが、医療ドラマに出てきそうなほどの超美人、このターンだけ勝ったな。しかし新人らしくすべてが痛くて…それもまたヨシ。

知らない天井

 

その⑤緊急入院確定

そのまま1時間ほど点滴打たれて空き病室に連行。当然ストレッチャー上で病院内移動も初。

連れていかれた病室は、ナースステーション前の(あとから知ったけど)状態監視室。まあ緊急で来た患者だし、なぜこうなったかもわからんで苦しんでいるから、一晩中監視が必要なのでしょうね。それは良いけどあのナースはどこに?

しかしそこからの時間が長かった。まだ悪い状態は強くなっているし、点滴で鎮痛剤入っているのだろうけど、ナースステーションの前だけにいつまでもうるさいから眠れもしない。体中油汗まみれで気持ち悪いし、朝まで声も出せず苦しんでました。

吐き気頭痛絶好調中

 

その⑥本格入院へ

朝になりやっと一息、気持ち悪さは変わらないけど、震えは止まって普通に話せるようになったころ

ナース(別の)「病室移りますね、ココよりは静かだから眠れるよ」

どうやら空いた4人部屋へ移動。ここでやっと入院ベッドに変更。

ナース(別の)「なかみなさんはしばらくは絶食だからね、ごめんなさい」

いや食えんから、でも空腹だけど。

そこからひたすら点滴、体も動かせないので何もできない。

同室の他の3人は皆年配の人達で、結構長いっぽい会話してる。しばらく寝てないけど、なんせ頭痛くてのたうち回るしかできないし、トイレは何とか行ける(点滴転がして)けど、点滴のせいかやたら近くて、その往復で息絶え絶え。

この時泌尿器科の医師が回診に来た。

医者A(こいつは検査した時のやつだ)「なかみなさん具合はいかがですか?」

なか「とにかくだるくて、頭がずっと痛くて…」

医者B(こいつは担当のイケメンロン毛やろうだ)「それは熱があるからだよ」

なか「(おめーらのせいだからな、えらそうにしてんじゃねーぞ)」

で一同ごにょごにょ話して去っていきました。ここでわかったけど泌尿器科扱いになったのだな。散々、検査を受けてからこうなったって言ってた甲斐あったわ、責任取ってもらうからな。

 

ここで休憩、この病院は過去数回入院したことあるのですが、傾向として

・初見の「担当の○○です」で来るナースは毎回美人

・日数を重ねるごとにベテランになっていく

・結構規則が厳しい

・かなりマンモス病院なので、病状が回復すると遊びに行ける

・患者には結構緩い

となります。

 

その⑦転換期

ある程度良くなってきてはいるものの、調子悪い上に、今度は同室の先輩方の音に(だって咳き込むと激しいし、寝言で奇声

前の入院は腸だったので、ひたすらドロドロ食だったから今回はまともな食事で助かった。でも食事前に血糖値図るので間食はできない(バレる)。今はまだ食欲ないけど。

 

ナース(もちろん別の)「個室明けられそうですけど移ります?」の声に、食い気味に「もちろん行きます!」

ということではれて個室に移れました。前入院した時は余裕あって準備してからだったから最初から入れたけど、今回は空けば…の条件でした。体調もかなり良くなってきたので助かった。

ナース(さっきの)「準備できたので移りますけど、感染症病棟になるけど良いですか?」

なか「ん?いいっすよ」

歩くのも大丈夫になったので、今回は荷物持たせてw点滴転がしながら徒歩で移動します。え?なんか遠くない?つかエレベーター変じゃない?

 

その⑧念願の個室は

ああ部屋は普通だわ、しかし遠かった。あれ?ここの病棟はみんな個室じゃん。しかも結構空いてるじゃん。何勿体つけてるんだよ。

他の病棟から離れているココは感染症病棟、ぶっちゃけ隔離できるところってことよね。廊下が妙に明るい、病室の前を通るとなんか機械が反応して電子キー見たいのが表示される、など少し特殊なところもあるが静かで天国ですわ。

ここに来たらかなり調子も良くなって、熱も上がらず頭痛もなくなった。相変わらず点滴継続中だけど、こうなると暇だし腹も減るようになる。

食事はだいぶいいのよ、でも味は薄いし少ないの。だから夜は特に腹が減る。

移ってしばらくしたら泌尿器科医が来た。今回は一人だわ、どうやら検査やったやつが主任のようで、さすがに気にしてるらしくこいつだけで訪問。

医者A(やつ)「数字みてもだいぶ良くなりましたね、調子はいかがですか?」

なか「うん、問題なくなったよ」

医者A「では月曜日辺り退院にしましょう」

なか「は?そんなにいるの?」

医者A「…では日曜日にしますか」

なか「しょうがないね」

医者A「ではその予定で」

元気になったらこんな監禁部屋居れないわ(アイコスないし)。となると今晩と明日1日どう過ごすかが問題だよな。

 

ということで一旦終了、次回に続く。

次回は、ついに病院の怪現象が!の巻

 

最後に関係した皆さんお世話になりました。特に救急車の職員の方、お礼言えなかったけど命の恩人です。そしてERの美人ナース(ドクターなのかな?)不慣れなところもあったようだけど、一生懸命処置してくれてどうもありがとう。

 

そして心配してくれた皆さま、ご心配おかけしました生還しましたぞ!